記憶更新履歴(20010年2月)
HT-03Aでそれほど困ってるわけじゃないし、素直に日本版出るのを待とうかなあとも思っていたのですが、最近HT-03Aでホーム画面に戻るときに待たされる(数秒〜酷いときは数十秒)のでついeXpansys Japanでポチってしまいました。火曜日にセットアップして数日使ったところ。
というわけで、HT-03Aと比べて良かったこと、悪かったことなどをまとめてみたり。単体でのレビューとかiPhoneとの比較とかはいろいろ出てると思うので、「いまHT-03Aを使ってる人がNexus Oneに乗り換えて幸せになれるか?」という1点に絞っています。いやまあ、それも探せば結構ありそうですが。あと、OSの改良点とハードウェアに依存する話がごっちゃになっていると思います。
余談ですがXperiaを待つという選択はありませんでした。もちろん今買えないというのもあるけど、どっちも買えたとしてもNexus Oneかなあ。単純にデザインの好みの問題です。
良かったこと
- とにかく動作が速い、軽い。フリックによるスクロールなどUIの動きもそうだし、ネットも速い。無線LANだけじゃなく3Gでもなので、回線速度に関係なく端末側の処理速度向上によりスループットが上がっている感じ。Webの表示も速いけど、意外だったのがAndroid Marketからのアプリのダウンロード・インストールも3倍くらい速くなってる。
- もともとHT-03Aでも各アプリの動作で引っかかりを覚えることはほとんどなかったけど、ホーム画面に戻るときに(とくにウィジェットが多いと)数秒から数十秒待たされることがあった。Nexsus Oneではそれも全くなし(ウィジェットは5個配置)。これでもう完全に、ユーザーがタスク(プロセス)管理とかする必要は無いんじゃないでしょうか。タスクスイッチャーが欲しいって人は居るかもですが(僕はそれもホームボタン長押しで十分ですが)。
- Webブラウザの表示方法のデフォルトがページ全体表示になった。HT-03Aでは本文の位置までスクロールする感じでしたが、Nexus Oneでは全体表示上で読みたいところをダブルタップすればOK(iPhoneと同じですが)。また、解像度が高いので全体表示でもある程度の情報は読み取れます。表示の高速化も相まって、これまでは「あとでPCで読もう」と思っていたようなWebページも端末上で読んじゃうようになりました。
- 解像度が高いためかシステムフォントが読みやすい。アンチエイリアスでぼかすのではなくクッキリとしていながら読みやすいのが個人的にはうれしい。HT-03Aとか、あとiPhoneもですけど輪郭がボケっとした感じのフォントは個人的には見ていてあまり気持ちよくないんですよね。……ただし、フォント自体は読みやすいけど罠が……。以下、「悪かったこと」に続く。
- 明るさ(輝度)の自動調整機能がつきました。HT-03Aは屋内なら輝度最低でも問題なかったけど屋外(日光下)だと輝度最大にしないと見えない感じでしたが、Nexus Oneは常に自動で問題なさそう。
- PdaNetでBluetoothテザリングができる(PdaNetのBluetooth対応はAndroid 2.0以降が必要)……はずなんだけどできたりできなかったり。DUNサービスがいきなり見えなくなるんだよなあ。これはPC側のほうがおかしいのかも。
悪かったこと
- とにかくバッテリが保たない! HT-03Aも大概バッテリが保たなくて標準で予備バッテリが付属するくらいでしたが、それよりももっと保ちません。10時にフル充電で家を出て、実際に通信とかしてバリバリ使ってるのは30分くらいでも、23時に帰宅する頃には30%前後。もちろん、Android端末なのでバックグラウンドでいろいろ同期してるのですが、その辺の条件は同じなHT-03Aでも、せいぜい1日経って80%といったところでした。1日1回確実に充電できる環境ならよいですが、そうでないと何らかの補助電源は必須かと。
- システムフォント自体は見やすいのだけれど、漢字の一部が中国語の字形。これは、フォントがCJK共通のもので、同じコードが振られている漢字は中国語の字形が使われるためだとか。システムフォントの入れ替えにはroot権限が必要。というわけで、買う前はroot取って入れ替える気まんまんでしたが、何だかんだいって数日で慣れたのでこのままにすることにしました。もちろん、これはNexus Oneの問題じゃなくて発売対象地域じゃないのに無理矢理購入しているこっちの問題。今後の日本版発売に期待かなあ。
- これも同じくこっちの問題ですが、公式のいかすドックが国内から買えない。eXpansys Japanで扱ってくれないかなあ。
普通のこと
普通っていうと語弊がありますが、変わった点なんだけど個人的にはどうでもよかったり、一長一短だったりするところです。
- 動く壁紙は比較的どうでもいい。というか、これでほんの僅かでも消費電力が上がるかもと思ったら怖くて使えない(笑)。
- 「戻る」ボタンが片手持ちしたときに押しやすい真ん中(左手持ちの場合わりと親指のホームポジション)から、左端(少し親指を引っ込めないと押せない)に移動したのは改悪かなーと思った。が、そんなものは2日で慣れた。得てしてそういうものかなと。そういやボタンの反応が悪いみたいな話があったけど全然そんなことはなかったです。
- 片手持ち自体、HT-03Aのほうが安定するなと思っていたけど、これも2日もあれば慣れた。液晶が大きく、また縦長になっている分、画面の上部には親指が届きにくい場所もあるのだけれど、Androidの操作系統は画面下側でほとんど完結するのでとくに不便には感じない。スクロールとか項目の選択とかもトラックボールでやることのほうが多いし。
- 大きくなったことで、ジーンズの横ポケットに入れるのは無理があるかなとも心配したけど、多少かさばるくらいで許容範囲。
- アラームでスヌーズしたとき、ステータスバーの「実行中」に出るようになった。通知を引き出してタップするとスヌーズをキャンセルできる。間違えてキャンセルしないか少し心配だけど、通知を引っ張り出してる時点でそれなりに覚醒できてるだろうから大丈夫かなあ。
- 有機ELは鮮やかっちゃあ鮮やかだけど、彩度高すぎてちょっとケバい系でした。が、これもすぐ慣れた。
- ロック解除がiPhoneみたいなスライドになった。あと逆方向へのスライドではサウンドOFFにできる。
- イヤホンの繋げ方はminiUSBの独自コネクタから3.5mmジャックに。ただしその代わり、HTC純正リモコンは使えなくなりました。標準のリモコン付きイヤホンがそれほど音質悪くない(良くもないけど)のでしばらくはこれでいいけど。一応、eXpansys Japan見たら好きなイヤホン繋げられるアダプタは売ってるようです。
- 標準のブラウザやGoogleマップでマルチタッチによる拡大・縮小ができるようになりました。個人的には片手持ちなのでどうでもいいですが。
- ホーム画面が5画面になったけど、個人的には3画面で十分だった。まあ、多いに越したことはないとも言えますが、引き替えに壁紙の端まで見るための画面スクロール量が増えてしまったのが悲しい。あと、壁紙用画像の縦横比が4:3じゃなくなったので既存の壁紙とかが若干使いにくくなった。
まとめ
ゴニャゴニャ書きましたが、一言で言えば「動作が軽快になり、その引き替えにバッテリの保ちが悪くなった」これに尽きます。でまあ、HT-03Aと比べて幸せになったか?といえば、個人的には1日1回は必ず充電ができる環境なので、多少不安ではあるけど動作の快適さはそれを補って余りあるかなと。いい買い物だったと思います。フォントの件もあるので人には勧められませんけど。
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