- 窓の杜 – 【REVIEW】“超王道”連作ファンタジーRPG「Grimoire Hearts」
- ゆーやけドットコム(作者さんのWebサイト)
最近の寝不足の原因だったRPGの紹介記事をあっちに書きました。というわけでこちらでは個人的な感想などを好き勝手に語らんとす。核心に迫るようなネタバレはしないつもりですが、序盤の展開や公式サイトにある程度の情報については遠慮しないかも。一応ご注意ください。
おっさん連中が渋い
主要キャラでお気に入りのキャラクターって誰かな……と考えてみたんだけど、いやもう、みんな魅力的で選べないなあ。ユウリとカノン(幼馴染みコンビ)、シキとニア(兄妹)とか、関係性をもってその魅力が最大限に発揮されるキャラが多いこともあり。この辺はコメディRPGとしてのツッコミとボケの関係性にもつながってくるわけですが。そしてイリアは誰と組んでもオールラウンドにボケ担当という(笑)。
強気だけどいじらしい所もあるカノン、天真爛漫なニアと、女の子もすっごく可愛いんですけど、おっさん連中も渋くてアツくて格好いいなあ。普段一番バカっぽい親父殿の、ここぞという時の師匠系語りが響きます。騎士オスカーは、周りが暑苦しい連中ばかりなのでバランス取りでクールキャラかな……と思ったら、なかなかどうして。「お節介ついでに最後に一言」にやられました。
あとはオニキス王とビショップさんが。腹に一物あるキャラは色々読めなくて面白いですねえ。たまに括弧つきモノローグで本音がポロリと出るのがまたいい。
エンカウントキャンセル
発祥はワイルドアームズかと思います。純粋に便利ですが、ワイルドアームズ好きなのでそういう意味でもぐっと来ました。ワイルドアームズみたいに回数制限(回復手段あり)ではなく、キャンセルしすぎると不意打ち食らう、という方式なので「ダンジョン入ってボスまで一回も戦闘なし」は無理ですが、逆に不意打ちで強制エンカウント食らったときだけ戦闘する、というくらいだとレベルも適度に上がっていい塩梅でした。
というわけで戦闘自体は全然やり込んでないし、普通のコマンド戦闘なので特筆すべき要素はないのですが、ゲストキャラクターなどの強さを表現する演出として戦闘が使われていたのが面白かったです。うぉ、主人公パーティとHPが一桁違うぞ、とか。きっと主人公達がずっと後に覚えるであろうスキルとかのチラ見せって意味もある感じかな。
フェイスチャット……じゃなくて立ち絵チャット
同種のものは色々あると思いますが、やっぱり雑談系はテイルズ発祥かな? グルービーチャットはあるタイミングである人に話しかけるなど発生条件がとにかく豊富にあり、コンプリートは難しそう。それでもノーマルチャットと合わせて100以上は余裕で見た思います。
ちなみに、お笑いについては語れるほど色々みてるわけではないので直感的なものですが、何というかネタのセンスが若くてみずみずしいなあと。同じ面白系文章でも、普段自分がノベルゲーなどで触れてるような同年代っぽいライターさんが書かれるものより、より弾けていたり、言葉選びが今風だなと思ったりしました。とか思いつつプロフィールみたら実際一回り下だった……オッサンですみません……。ちょっと疑問に思ったのは、「引く」(つまらないネタに引く、とかの用法で)を「ヒク」とカタカナ表記するのは若者言葉なのかなあ。って若者言葉とか言っちゃった。ほんとオッサンですみません……(汗)。
そのほか会話関係では、本編の展開に応じて街の人の会話が、コンプリートが大変なくらいにどんどん変わっていくのは軌跡シリーズっぽいかなとも。ストーリーの先が気になってしまい途中からコンプは諦めましたが、2周目やるならその辺もじっくり楽しみたいですねえ。
BGM
イベントシーンでの、緊迫・抑圧→真打ち登場!みたいな流れでのBGM変化などもいかすのですが、やはり何より気に入ったのは、記事にも書きましたが民族調の町・フィールド系BGMで。作者さん的にも一押しだったようなので、触れることができてよかったです。どれもいいですが、とくにインフェリア城とミストブルグの曲ぐっと来ます。
サウンド面では、音を「鳴らす」ことによる演出だけでなく、その逆もはっとするものが……っと、ネタバレになるのでこの辺で。
序盤のとある展開
定番といえば定番ですが、色々展示してるお祭りの後であったり、一報を受けてお城から街へ急行という流れに、ワイルドアームズの1作目を思い出したりしました。緊迫感が半端じゃないぜ。
プレイ時間について
公称では平均7~8時間ですが、自分は16時間くらいかかりました。なんでだろう……。ほぼ常時ダッシュ移動、ザコ戦はすっ飛ばし気味だったんですけどねえ。まあ、イベントシーンが多いのでそのためかなとは思いますが。わたくし、文章読むのが遅いので(ノベルゲーも公称の1.5倍くらいかかる)。チャットや街の人との会話とかもいっぱいありますしね。ぶっちゃけ自分の場合は、戦闘とかダンジョン探索とかしてるより、街の人や仲間と会話してる時間のほうが長かったような。
2周目どうしようかなあ
基本的に飛ばせるザコ戦はとことんすっ飛ばしちゃう派なので、魔物大辞典が全然埋まっていませんし、アイテム合成(錬金術)もできたのは1個だけ。何しろ、とくに中盤からはストーリーの先が気になって、どんどん突っ走っちゃったので。魔物大辞典はユウリのゆるいコメントが楽しいので埋めたいんですけどね。
一方、チャットなどはやはり面白いのでなるべく拾っていたつもりでしたが、クリア後に作者さんのブログなどを見たら、やはり取りこぼしはある模様。発生条件がなかなかレアなものもあるようで。ううむ、2周目やるかどうか迷います。
……とか思ってたら、作者さんのブログよるとニアが開発イベントで覚えるスキルは3つあるのか……。1つしか覚えてないし。しかも取り逃した2つ、すごく便利そうだし! こりゃDisk2に引き継ぐために取らないと。2周目確定だー! せっかくだから戦闘難易度上げて(レアドロップ率が上がるらしい)、アイテム合成とかも色々やってみようかな。
それと、プロフィール見て今更気付いたのですが、作者さんは「KnightNight」の作者さんだったのですね。フリーRPG界隈では有名な作品で、僕もいつかプレイせねばと思っていたのですが時間がなくて結局まだプレイできていません。こりゃ優先順位上げないとなあ。
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