コミケ戦果チェック、例によってまずは初出(自分にとって)の体験版とかから開始。どこで頂いたのかすっかり記憶がないものとか、内容不明のレーベル真っ白CD-Rとかも結構あって、何が出てくるのかドキドキな時期です。
さておき。こちらはタイトルとジャケットイラストが何となくピンと来てゲットしたもの。
- ゴーレム探偵ルイン ~霧の妖怪と弾劾の舞踏会~ 体験版/Spring Leaf
ゴーレムの製造・運用が技術として確立され、工房や調律師といった職業が存在する世界のお話。雰囲気的には産業革命時代のイギリスっぽいものを感じました。
30分ほどの体験版。勘当同然で家を出て農村の酒場で働いている主人公ルインの元に、正体不明のゴーレムが届く。その出自を解明するため、帝都に居る兄の工房へ訪れたルインはゴーレムの制作者を知るが、それは新たな謎の始まりだった……といったところまで。
世界観+キャラ紹介の導入編といったところですが、まずはキャラの掛け合いが印象的でした。女性を見れば口説き文句ばかりのルイン。それに辟易していてルインに対して辛辣なアイリス。逆に、ゴーレム調律師見習いのサリィはゴーレムの話題でルインを引っ張り回して、さすがのルインも若干引き気味と、奇妙なバランスが取れている感じで。あとは、帝都で登場する兄ケインのインパクトが凄かった……。事前に変人と予告され、登場前に十分なタメが入ったところで何が来るかと思ったら……そう来たか……という。
探偵ものとしては次回以降に期待、な感じですが、今回のラスト部分でもルイン君の決意的なものが見て取れました。普段が軽薄だからこそ引き立つというか。タイトルに「探偵」と入っていますが、本格的に推理して……というよりは、とにかく問題の渦中に飛び込んでみよう!という感じで、どちらかというと探偵物風冒険活劇、的な展開になりそうな予感。ルイン君のところに来たゴーレムは小さくて丸っこい作業用?ですが、タイトル画面には戦闘用っぽいフォルムのゴーレムも……。
画面は左にイラスト、右に縦書きテキストという構成。テキスト部分は8行取られているのですが、長めの文章でも途中で止まらずだだーっと流れるのと、さらに8行でも収まらない文章が途中でもぶつ切りで改ページされるのが少し気になりました。ノベルゲー的には文章を適度に区切りつつ、改ページをまたがないようになっていたほうが読みやすいかなあ。
すごく余談ですが、タイトル見て最初に、ゴーレムが探偵なのかと思いました。悪の組織を抜けて来た改造人間が……的なノリで。