2号で終わってしまった「ガロ Ver2.0」の続きを読む方法まとめ

書こうと思いつつ書きそびれていたブログネタ消化キャンペーン第二弾。

2年前の2010年10月(もうそんなに経ったのか……)、漫画雑誌「ガロ」の名を受け継いだ電子書籍版漫画雑誌「ガロ Ver2.0」がリリースされました。

当時興味本位で第1号(Ver2.01)を購入して読んでみましたが、結構好みの作品が多かったです。いわゆるオリジナル創作系の(いい意味で)同人ノリというか、流行り廃りと関係なく独特の世界観や物語を読ませる作品が多いというか。当時の自分のツイートを発掘したら「10年前のCOMIC GUMみたい」とか書いてました。

ただ、上記リンクの最後のブログ記事のように、主にかつての「ガロ」を知っている層から評判は悪かったようです。まあ、私はかつての「ガロ」は知らないのでどうでもよかったり。個人的にはブログの内容に同意です。

さておき。そんな感じで翌年1月にはだいたい同じ執筆陣で2号(Ver2.02)が出て、続きも楽しみだなーと思っていたのですが、いつまでも3号(Ver2.03)が出ない。青林堂のサイトに行ってみたら、「Ver2.03はアップルの審査待ちです」とか書いてあって、その後一瞬DLsite.comやDMMでVer2.03が出たのですが、買う前に消えてしまいました。今日に至るまでVer2.03がApp Storeに出ることはなく、青林堂のサイトもVer2.03は「審査中です」の表記すら消えてしまったので、まあ実質的には2号で終わってしまったということなのでしょう。(幻のVer2.03読んでみたいけど……)

そんなこんなで諦めつつあるとき、全然別ルートで「だるまドロップ!」というWeb掲載漫画を知って、これが凄く面白かったのですが、なんか絵に見覚えがある。作画担当のしまざきさんのサイトに行ってみたら、ガロ Ver2.0で一番好きな作品、「乙姫CROSSOVER」の作者さんでした。「乙姫CROSSOVER」、どっか別のところででも連載再開しないのかなーと思いつつサイトの作品を見ていたのですが……あれ?名前は違うけど同じ作品がある?

ここで色々調べてついにわかったのですが、どうやらこのガロ Ver2.0、同人漫画、Web漫画を集めて雑誌にしたものだったようです。オリジナル創作系の同人っぽいノリだなー、と思ってたら、そもそもオリジナル創作系の同人漫画を集めた本だった!それも、既に結構な期間連載されておりストックがあるものばかり。おいおい日本初のiPad向け新作コミック誌って触れ込みはなんだったんだよ、と思いましたが、それはさておき面白い作品ばかりだったのは確かなので、それらと出会う切っ掛けをくれたというだけでも個人的には意味はありました。

前置きが。長く。なりましたが。そんなわけでガロ Ver2.0の各掲載作品について、続きを読んだり買えたりする作家さん自身のサイトをまとめてみたり。まあだいたい作品名か作家名でググれば出るのですが。以下、作家名敬称略。

乙姫CROSSOVER(島酒)

乙姫CROSSOVER
乙姫CROSSOVER

そもそもiTunes Storeのサンプルに載ってたこれが気になって買ったのでした。サイトでは「島ヲトメ±α」というタイトル(こちらが元なのでしょう)で掲載されており、第一部が完結しています。ガロ版では一部カラーページになっているのが違いかな。

大正浪漫で時間もの。セーラー服少女。うむ。サイトにもオリジナル漫画がいくつか掲載されていますが、多くの作品でセーラー服黒髪少女とセーラー服ショートカット少女のコンビがモチーフとなっている気がします。うむ。

あとはやっぱり、「だるまドロップ!」がいいですねえ。「世界初の熱血スポ根だるま落とし漫画」というトンデモながら魅力的な舞台設定は原作の白川嘘一郎さんによるものですが、やはりしまざきさんのセーラー服元気っ娘あってこそ!だと思います。連載は現在中断していますが、再開を楽しみにしています。

虫籠のカガステル(橋本チキン)

虫籠のカガステル
虫籠のカガステル

人間が巨大な虫になってしまう奇病により世界人口の2/3を失った22世紀のお話。荒廃した世界で、ハードボイルドなハンターが少女を助けて……と、古式ゆかしい導入。お話はこれからというところですが、とにかく絵の描き込みが凄い。

サイトで連載中、かつ加筆修正版を同人誌として発行されているようです。同人誌版買おうかなあ。サンプルをぱっと見た感じ、ガロに掲載されたのはこの加筆版のほうかもしれません。

十五夜うさぎ(みら)

十五夜うさぎ(みら)
十五夜うさぎ

読み切り作品。ある人の生前の記憶を移植した機械があったとしたら、それは「何」なのか?という定番のSFテーマを、家族の問題として描いているのが面白く。少女漫画チックのようで線がしっかりしてる絵柄も好み。月の都市と桜。記憶。兄と妹。とか抒情的な感じで。

これは作者さんのサイトなど見つかりませんでした。雰囲気とか凄く好きなので他にどんな作品描いてるかとか知りたいのですが……。情報求む!

2014/12/4追記:その後Twitterでnightpulsarというサイトで活動されているのを教えていただきました。ありがとうございます!

ケータイ娘あおいちゃん(浅木胡逸)

朝起きたら携帯が女の子になっちゃったという不条理系ギャグ。萌え四コマの系譜ですが流行りの萌え絵調からは外れたふんわりした絵柄が好みです。

サイトには3話まで掲載されています。3話はもしかしたら幻のVer2.03に載ったのと同じものかもしれません。ガロ版ではちょっとしたトーンの追加から、ラフっぽかったページの完全リファインまで結構作画がリファインされている模様。

アリスズクローゼット(アザミユウコ)

仕立屋さんと不思議な双子の話。詳細不明ですが、総集編が発刊されているようです。というか総集編の発刊が2008年ですから、ガロでは既に完結済みの作品を連載していたのかな。

慈空堂においで(水木由真)

ちょっと怖くて最後はいい話系。謎の骨董屋系というか。ネームが多い漫画はiPadと相性よくないかもなあ。

既に(2010年時点でも)商業で活動されている作家さんの、同人時代の作品のようです。ガロ Ver2.0のコンセプトが今更ながらわからなくなってきました。「ネットに隠れた才能を発掘」とかですらないのか。同人誌は流石に既に品切れっぽいです。

桔梗りんどう(マユラ)

くノ一もの。Ver2.02から登場。サイトが改装中なので詳細不明ですが、同人誌として頒布されていたようです。

まとめというか余談的な

そんな感じで、いざまとめてみたら現時点ではもう入手不可能なものも結構……。いやこの記事、1年半くらい前に書こうと思ったのですが流石にネタ放置しすぎました。

おまけに1つ余談を。このガロ Ver2.01およびVer2.02ですが、発売当時はそれぞれもう1作品載っていました。が、Ver.2.02発売の半年後のアップデートで、掲載作品が1つ減りました。アップデートで内容が減る電子書籍というのも前代未聞な気がします。

どちらも同じ作者さんで、作者側の事情によるものか、編集部側かはわかりません。まあ何らかの事情があってのことだと思いますのでそれ自体はやむを得ないとは思いますが、問題はアップデート時の更新内容の告知。「作品をアップデートしました」としか書いていないのです。これで内容が減るとは思わんて……。

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3件のコメント

  1. 大分前の記事にコメント失礼します。
    記事にあります みら さんですが
    night pulsarというサイトを運営していますよ。
    ファンタジー少女漫画と百合漫画が公開中です。
    すでにご存知かも知れませんが、参考になりましたら幸いです。

  2. suzuitigoさま

    ありがとうございます! 実はその後みつけたのですが記事に反映していませんでした。反映させておきますね。

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