- 未来探偵ソラとピヨちゃん エピソード・ホーンテッド/フワフワソ
推理大会参加してたので、正解が気になってまず最初に読みましたよー、ということで冬コミ作品1本目。概要紹介的なものは窓の杜の体験版紹介記事に書いたのでその辺はすっ飛ばしつつ。
今回は「ケータイショップの幽霊事件」と「ふたごのアイス事件」の問題編、解決編の計3エピソードを収録。シリーズ1作目の「未来探偵ソラとピヨちゃん エピソード・01+02」はキャラクターの顔見せ的な内容でしたが、いよいよ本格的に推理物に?と思いきや、「ケータイショップの幽霊事件」もどちらかと言えば新(?)キャラの顔見せや未来ものとしての世界観を深める感じの内容でした。
そのなかでもとにかく強烈に印象に残ったのはピヨちゃんの限界突破的スタイリッシュ毒舌で。前作ではおだてたりハッタリかましたりといった方向に発揮されていたピヨちゃんのAI脳の回転数が、他人を攻撃することに向かうとこうなるのかという(笑)。こんなに人のことイラっとさせる文句、そうそう思いつかないよ!ってのがポンポン出てきて(端で見ている分には)面白かったです。しかも何故か憎めないという……。ユーモアミステリーのユーモア部分について存分に堪能いたしました。ふと、ピヨちゃんの名言botとかあったら面白いかもとか思ったり。悪口と皮肉ばっかり流れてくるという……。
そして「ふたごのアイス事件」で、いよいよ本格的に推理物っぽく。体験版として事前に丸々公開されていた問題編を読んで解答を作者さんに送るという推理大会が冬コミまでの期間限定で開催されていましたが(読者への挑戦!)、私も参加しました。というわけで気になっていた解答編を読みましたが……結果は大ハズレ(苦笑)。長文考察まで送ったのに的外れで恥ずかしい……。でも面白かったです。似たような試みはフリーゲームの「小此木鶯太郎の事件簿」シリーズ(参考:窓の杜の記事)もありますが、あっちは犯人の犯したいくつかのミスを全部みつけるという、ガチ本格ミステリーマニア向けで素人にはちょっと歯が立ちませんでした。今回のふたごのアイス事件くらいの、ワンテーマについて推理するくらいだと適度に悩めて楽しいですねえ。1エピソード30分~1時間くらいで気軽に読めつつ、頭使うときは結構使うという緩急ついた構成が心地よいです。
あとはピヨちゃんの某モードでさらに笑ったり。やっぱりピヨちゃんいいなあピヨちゃん。ソラもけなげで可愛いですけどね。なんかだんだんしたたかになってきている気もしますが(笑)。連想によるひらめきを逃さず推理に繋げるなど、探偵としての成長の兆しも垣間見えて、今後も楽しみです。あとは何となく伏線っぽい気もする(ゆくゆくはキャンペーンシナリオ的に作品の縦軸に?とか妄想)エドワード先生の行方もそろそろ気になってきました。
追記:サークルさんのサイトで推理大会の結果が発表されました。私の推理はここで書かれている「多かった間違い」の方です(苦笑)。第一段階は突破できたけどアレとアレに気付くことができなかった……。
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