1年くらい前に3/7版を読んでから完成を楽しみにしていたノベルゲーの完全版。コミティアに行ってみようと思った理由のひとつだったり。上記、3/7版の感想のときに言いたいことは割と書き尽くしたので、以下はそれ以降を読んでの追補的なのを箇条書きで少々。必然的にネタバレ度高くなると思いますのでご注意ください。
- ちょうど3/7ラストがざっくりと言うとラスボス登場で、これまでの「日常の中のちょっとした怪異」からだんだんシャレにならない事態に向かっていくのですが(といってもそれ自体はここまでの事件とも繋がっているわけですが)、それでも何か急にバトル物になったりとかではなく、おこのぎ荘での賑やかな日常とか、悠子の倹約予備校生っぷりとかはブレないところがいいなぁと思いました。倹約料理の知恵がつくノベルゲー(笑)。そういう意味では現在のジャンル名である「霊能バトル活劇アドベンチャー」よりは、3/7当時に謳われていた「日常異能ADVバトルゲーム」の方が個人的にはしっくりくるかなぁとか。や、活劇もしっかりありますけどね。
- 一方で、ラスボスたるあのお方の行動原理の核心部分が若干ぼかされていて、感情移入するには今一歩足りなかった感。自分のことを全然語らない人だから仕方ないとも思いますが、もうちょっと回想なり何なりでフォローがあったらよかったなあとは思いました。あーでも恵美さんとの対決の最後の台詞にもあるように、言わぬが花という面もあり悩ましい。
- どんどん我が儘に、子供っぽくなってくいささぎ様……。後半はバッテン目の泣き顔とか見る機会が割と多かったような。かわいい。でも最後はしっかり神様っぽいとこ見せてくれました。戦闘モードは立ち絵もイベント絵もちょうかっこいい。
- 恋愛方面では恵美さん関連でもう一波乱あるかなぁと思ったら意外とそうでもなかった。恵美さん的にはあれでケリがついたのかしらん。まあ顕側が全くその気なさそうなので話が転がりようもないという気もしますが。
- 親友ポジションのあずさが、さすがにシャレにならないレベルで駄目になっていく(苦笑)。最後は割とフェードアウト気味だったような……。
- 戦いのためやむなく、なし崩し的だった1回目と2回目に比べ、お互いの意志が通い合った3回目(何のことかはお察しください)。チャラいようでいてこういうときに誠実な顕君が好ましい。チャラくないだけで軽くはあるんですけどね、その普段通りなところも含めて。
- EDで制服じゃない悠子さんが観られるかと思ったらそんなことはなかった(笑)。
3/7版の感想の繰り返しになっちゃうけど、終わってみてもやはり悠子さんが嫌味じゃ無い程度にいい子で、苦労人だけど普通の女の子っぽいところもあって、後半で若干能力発現みたいのもあるけどキャラが変わっちゃったりすることもなく、力ゆえではなく意志で事態に関わっていくのが凛々しゅうございました。
あと本作とは全然関係ないですが、サークルさんの次回作はRPGの予定だそうで、RPG大好きっ子としてはこちらもちょう楽しみです。
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