AKIBA’S TRIP 1周+α終了

5月に出たPSPのゲームですが、ダウンロード版がPSNのあれで発売延期されていたので最近やっと購入。3連休はほぼこれに費やしましたがおおむね満足。というわけで、簡単に感想とか。

そもそもこれ、なんで買おうと思ったんだっけ……って、そりゃ秋葉原ネタだからだとは思いますが。それ以外には、気軽に遊べそうなアクションゲームだったからってのもあったような覚えもあります。

余談ですが、ダウンロード版に期間限定で、パッケージ版の初回特典(冊子+サントラ)のデジタル版がついてくるのは有り難い。公式ブログには初の取り組みかもって書いてあったけどどうだろ。

ゲームシステムまわりの話など(ネタバレなし)

  • 大量の敵に対してコンボで脱衣(トドメ技)を決めてばったばったと脱がせ倒すのが快感……なんだけど、敵が5~6人とか居ると処理落ちで爽快感減&タイミング外しがち。ハードの限界とはいえ悲しい。時流的に仕方ないけどPSPじゃなくてPS3やXbox 360で出てればなあ……。
  • 箱庭化された秋葉原を歩き回るのも楽しい、のだけど、地域が割と細分化されていて(中央通りだけで4分割)ちょっと狭っくるしい印象も。PSPじゃなくて以下略。お店(別画面)に入る、出るときのロード時間も(ダウンロード版ですら)ちょい厳しかった。
  • 武器のほか頭、上半身、下半身それぞれに自由に装備ができ、装備品は実用的なものからネタ系まで充実。また、効果が低い装備品でも強化できる仕組みがあるので(敵から奪ったものなど、+補正つきの装備を売ると同等の+補正をつけられるアイテムがジャンク屋に入荷)、見た目重視で自由にコーディネートできるのがうれしい。
  • 一応キャラボイスありだけど、フルで台詞を喋るのはプロローグくらい。あとは戦闘時のかけ声とか、台詞に応じて「うん!」とか「うーん」とか相槌系のボイスが再生される程度でした。まあ別にキャラボイスに期待していたわけでもないのですが、エンディングくらいは喋ってくれてもよかったかな……。
AKIBA'S TRIP 着替え画面
1周目ラスト直前の装備状態。ネタに走ったり最強目指したり人それぞれだと思いますが、私は「自分が実際に秋葉原歩くならこんな感じ」というテーマでコーディネートしました(ナックルは持ちませんが)

キャラクター・物語について(下に行くほど若干ネタバレ気味なので適時ご注意下さい)

  • 主人公のデフォルトネームが「ナナシ」でさすがに寂しかったので、数十年ぶりに本名プレイ。ちょっとだけもじって「ユジロウ」に。「ユウジ」も検討したけど色々と違うものを思い起こしてしまうので没。
  • 主人公はプレイヤーのアバターとして秋葉原の地に降り立つ感じで、RPGによくある選択肢以外で喋らないタイプ。ですが3Dキャラのモーションで見せる芝居がときどき面白くて、何となくノリの良い奴というキャラクターが伝わってきます。好きなシーンは、とあるイベントで女装することになって、嫌々かと思いきや結構ノリノリでポーズを取り、最後に女装仲間とハイタッチを交わすシーン。一言もしゃべりはないんですが、色々伝わってくるものはあったり。
  • 基本的にお使いゲー+フリーのサブクエストって感じで、テキストやイベントシーンは最小限……かと思いきや、私がプレイしたシナリオでは中盤からクライマックスへのつなぎとして長尺のイベントがあって、そこで一気に引き込まれました。ここまでサブクエストなどでちょこちょこ培われた秋葉原の人々との関係が、一気に結実するのが面白く。そこからラストまではテンション上がりまくりです。
  • 主人公をとりまく「秋葉原自警団」の面々のうち、男衆はそれぞれ秋葉原的オタク像の象徴的な3人(ハードなアニメ・エロゲオタ、地元アイドル追っかけのカメラ小僧、初老のジャンク屋経営者)。作中でそれほどバックグラウンドが語られるわけではないけど、格好をみればだいたいキャラが掴めるので馴染みやすい。
  • 一方でアクセントになってるのが、自警団の紅一点、カリスマメイドのサラさん。慇懃な態度ながら脱線しがちな男衆へのクールなツッコミ、冷静な判断、確かな人脈等々、実質的に自警団動かしてるのこの人だよなーみたいな。
  • ヒロインの瑠衣は一生懸命なところと、たまに思い込みが激しいのが可愛い。「穏健派」そんなに気に入ったか(笑)。ダブプリは最初はどっちがどっちかわからないくらいどうでもよかったけど、「愛、情、表、現!」で惚れた。
  • 公式サイトでストーリー見た時点で、人と妖はともに生きていけるのか、どう生きて行くのか、というテーマは感じていたけど、「多様性を受け入れて発展していった秋葉原という街」が舞台であることにより、なるほどこうなるのか、という展開でした。秋葉原が舞台なのは伊達じゃない。プレイすると秋葉原がもっと好きになる。かも。
  • 掲示板とチャットの合いの子みたいなサイトがあったり、影で人外が跋扈してたり、あと一部の展開とか、デュラララ!!(アニメ版)の秋葉原バージョンといった趣を感じたり。もちろんそれが全てではないですが、アウェーの池袋でもあんなにわくわくした某展開がホーム(?)の秋葉原で起きたら……って感じで個人的にはぐっと来ました。ネタバレになるけど、ぐっと来たシーンの画像とか。
AKIBA'S TRIP ノブ
まともな格好して真面目にしてればもてるのに(そういうサブイベント有り)、2次元専門を公言しデイパックからビームサーベルを生やす残念系男子、ノブ君

 

AKIBA'S TRIP サラ
自身が勤めるメイド喫茶以外でもメイドの教育を行い、秋葉原中に教え子が居るカリスマメイド・サラさん。ある意味まとめ役で、作中の「いい台詞」は比較的この人から出る率が高い気も

そんな感じで難易度カジュアル(初回プレイ時3つ選べる難易度の真ん中)で1周クリアしましたが、1周目のシナリオがあまりにも個人的に好きすぎる展開だったのでその余韻に浸りたいのと、やはり処理落ちでやり込みのモチベーションがいまいち上がらないので、これでいったん終了。

と思ったのですが、やはりほかの展開も気になったので、終盤から分岐できるものに関しては確認しました。そっちも新事実などが少しあって趣深かったですが、やはり1周目のシナリオが本流っぽいかな? あとは好感度分岐っぽくてかなり前からやり直さないと行けないシナリオもあるのようなので、しばらくしたらチャレンジしてみるのもいいかなと思っています。もう少しこの箱庭秋葉原に浸っていたい気もするのですが、やはり処理落ちのトラウマが……。PS3でリマスターされないかなあ。

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