- 四方の月 体験版/Team Eye Mask
透き通った声のヴォーカル曲によるBGMや、切り絵調の線の太いイラストが印象的なノベルゲームの体験版。舞台は現代日本らしいどこかの街で、少し先の未来の光景が見える主人公の青年とか、スーツに狐面という謎の追っ手とか、法の外側で街を護る「護法」という存在とか、体験版の短い収録範囲の中にも中二マインドをくすぐる内容でしたが、やはりはっとさせられたのは「歌」で。
歌はBGM的に入るものもあるのですが、それとは別にヒロインが歌うという設定のものもあり。BGMを止めて無音で一拍おいてから、また本文でも静寂を表現したあとにすっと入ってくるのが印象的でした。雰囲気出てるなあ、とつい読み進めるのを止めて聴き入ってしまいましたが、設定上も人を魅了し従わせる、古代の巫女とかに通じる系の力があるようで。その辺が話のキーになってきそう。
キャラクター的には、体験版では話の上だけでの登場だけだった「師匠」が気になったり。伝聞で登場する言葉だけでも、相当の切れ者かつ変わり者という予感です。対価って何だろうなぁ。ほかにもヒロインが芯の強そうな子で、助けられたからといって主人公をいきなり信用しないあたりいいなあとか、色々楽しみな点はあるけど、何はともあれ女の子の手を引いて逃避行、ってのがいいよね! 続きが楽しみです。
1点、内容と関係ないところで気になったのは、最大化ボタンを押してフルスクリーン表示にしたら、イラストの輪郭部分の表示が若干乱れた(ジャギー的に本来はないはずの白色がはみ出るというか)こと。最大化は原則非推奨なのかなあ。
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