- オヤジGO! Ver 0.5/定例会ゲーム部公式ページ
- C80で頒布された体験版の感想
元やり手だけど今は閑職、そして人員整理の対象になりかけのオヤジが主人公の育成シミュレーション・ノベルゲーム。Ver 0.5は前編という位置付けとのことですが、シミュレーションパートは未実装。
前回の体験版は謎の老紳士に発破をかけられて再起を誓うプロローグまでですが、今回からいよいよ具体的な行動を起こすことに。シミュレーションパートはありませんが、選択肢によるバッドエンドあり。バッドエンドもこれはこれで味のある内容ですが、プロローグでも出てくるおでん屋のおっちゃんの豹変に驚いたり。バッドエンドなればこその超展開なのか、それともこの人にも何か因縁とかあるのか……。因縁といえば謎の老紳士ですが、今回の2回目の邂逅で、もしかしたら未来の自分?とか思ったりしました。となるとおでん屋のおっちゃんはもかして、「失敗した未来の自分」とか?全部妄想予想ですけどね。
バッドエンドのあとには分岐ノベルゲーのお約束的な、メタなノリの「反省会」あり。先生役は……謎の新キャラ?名前も伏せられていますが、この人がシミュレーションパートの指南役的な位置付けになるのかな。
シナリオ方面では、反抗期っぽい娘、避けられている息子、どこか行動に怪しいところのある妻とのやり取りが断片的に描かれる感じで。娘についてはある事件をきっかけに、息子については地道にがんばっている姿を見せることで一歩前進といったところ。娘の件では、オヤジともども自分もすっかり騙されていたのでオチはなるほど!と思ったのが本バージョンの個人的ハイライト。先入観はいかんなー。妻については、主人公主観では悪い方に悪い方に想像が進んでいますが、実際はただのすれ違いっぽい予感も。
一方、仕事関係で個人的に気になったのは、元部下で今は上司の森田部長(年下)。主人公は部長に敬語……はまあ当然として、部長は主人公に対しだ・である調で、二人称は「君」(横柄なわけではないけど)。主人公の凋落ぶりの演出としてはわかりやすいんだけど、現実的にはこの場合お互い敬語になりそうなもんかなあとも思いました。企業文化によるのかもしれませんが……。ただ、それだけに主人公がいよいよ仕事に成功したところで、「このときをお待ちしておりおました……!」とかいって部下モードに戻ったりしたら男泣きしそう。ということで、そのための伏線じゃないかと期待しております。