Nexus OneとiPhone 4を使い比べてみた

自分は元Windows Mobile(っていうかPocket PC、っていうかPalmsize-PC)使いですが昨年10月くらいにHT-03Aを買ってAndroidに移行し、今年1月からNexus Oneを使っています。しかしiPhone系はテストでちょっといじったくらいで実運用はしたことがありませんでした。理由は明示的なものからもやっとしたものまでいくつかあるのですが、そのうち大きかったのが解像度の低さ(まあHT-03Aもですがいずれハイレゾ機に移る前のテスト的な位置付けでした)。iPhone 4になってそれが解消された……どころか超綺麗になって胸キュンしてしまったので購入を決意、というのが8月くらいの話。

ただし私はモバイルオタではないため複数回線維持とかあり得えないので、あとテザリングできないと困るので、SIMフリー版iPhone 4を買ってNexus OneからドコモSIMを入れ替えて使うことにしました。iPhone 4のSIMは通常より小さいmicroSIMなのでSIMカッターで切り抜き、Nexus Oneに挿すときはアダプタをかましています。余談ですがアダプタはSIMカッター付属のものより、pocketgamesで売ってるもののほうが使いやすかったです。さらに余談ですがpocketgamesではiPhone端子用の巻き取りケーブルも売ってました。個人的にはこれも必須アイテム。

前置きはこのくらいにして。そんなわけでメインは相変わらずNexus Oneですが、iPhone 4もそこそこ実運用してみたので使い比べた感想など。ただしどちらが優れているかといった比較をするつもりはありませんし、基本的に色々と偏っているので一般論的な参考にもならないと思います。

形状

Nexus OneもiPhone 4もサイズは同じくらいですが、iPhone 4は角がカクカクしています。ジーンズの横ポケットに入れると歩いたり、とくに自転車こいだときに痛いです。対してNexus Oneは肌触りがまろやか(なにそれ)です。

格好いいかどうかで言うと、個人的にはどちらも違った格好良さがありどちらも好きです。iPhone 4はソリッドなおしゃれ的かっこよさ、Nexus Oneにはまろやかな機能美的かっこよさを感じます。だからなにそれ。

余談ですが現存するAndroid端末のなかでもNexus Oneが一番格好いいと思います。逆に一番嫌いなのが(一時期持ってたけど)GALAXY S。裏蓋のプラスチック感がたまらない。というかわたくし、形状より質感重視かも。3G以前のiPhoneも全然かっこいいと思わないし。

純正ドック

Nexsu Oneの純正ドックはいまどきのケータイの充電器みたいなあれ(適当説明)で、置くのも持ち上げるのもスムーズです。iPhone 4のはでっかい端子をカッチリはめ込むタイプで、置くのも持ち上げるのも片手ではできずスマートではありません。出かけるときはともかく、iPhoneを目覚ましにしているとスヌーズして枕元に置くために持ち上げようとしてドタバタしてしまいます(笑)。

ホーム画面的なもの

Nexus Oneのホーム画面
Nexus Oneのホーム画面。スケジューラー「ジョルテ」の予定一覧とToDoのウィジェットを配置。その下はオンラインメモサービス「Catch」のクライアントをすばやく利用するためのウィジェット

iPhoneは基本的にアプリを置くだけ。バッジはあるけど未読件数とかがわかるだけ。Androidはさまざまなウィジェットをスペースが許す限り自由に配置できます。

個人的にはここがかなりポイントで、自分は予定やToDoなどを、どんなときも必ず目にするような場所に置いておかないと絶対に忘れるので、ホーム画面にこれらを表示できることは必須です。

RSSリーダー(Google リーダークライアント)

AndroidでもiPhoneでも定番と思われるもの5~6個を使って試しましたが、個人的にはAndroidならNewsRob、iPhoneならReeder一択です。それ以外は使い勝手云々以前に、未読が1万件弱とかあるとろくに同期ができません。Androidだと一晩たっても同期が終わらないのとかもありました。Reederは同期自体がむちゃくちゃ速い。NewsRobはそこまでではないですが、Androidならではのバックグラウンド同期が安定して動作するので、いざ使おうというときにほぼ最新の状態でストレスなく利用できます。

NewsRobとReederは使い勝手もだいたい同じですが(というかNewsRobが結構Reederをインスパイアしてるっぽい?良い意味で)、NewsRobは前述のバックグラウンド同期があるので、地下鉄に乗ってから端末取り出してもOKなのがアドバンテージです。Reederだとこの場合手遅れ。まあ、駅についてから端末取り出して、電車来るまでの1~2分で同期はできるので、忘れさえしなければいいのですが(でも忘れる)。

Twitterクライアント

iPhoneのTwitterクライアントは、自前または他アプリ連携によりプッシュ通知に対応するもの、という条件で15個前後試してみたのです が、どれも似たり寄ったりでいいなと思うアプリがありませんでした。これだけ試して、結局EcofonかTwitter公式アプリが無難かなあという面白 くない結論に。もちろん、調査不足もあるのでしょうけど。

ことTwitterクライアントに限って言えば、すでにAndroidのほうがUIにバリエーションがあって、機能的にも優れたものが多いんじゃないかなあと思います。たとえば以下など。

まあiPhoneも実用上は別に問題ないと思います(適当)。

また、AndroidとiPhoneのTwitterクライアントで大きな違いはリプライやDM等の通知の方法で、Androidの場合はアプリの起動の有無に関わらずバックグラウンドで常駐し、定期的に新着をチェックするプル通知です。投稿専用アプリとかを除き一般的なTwitterクライアントならほぼ必ずついてる機能です。ただ、常駐して定期的にサーバーをチェックするという仕様上、チェック間隔を長くすれば即時性は落ちますし、短くする と今度はバッテリの保ちに影響します。

iPhoneの場合、サーバー連携のプッシュ通知になるので、対応するアプリが限られます。有償版のみ対応というアプリが多い印象です。もっとも、 無償の汎用通知アプリ(Boxcar、Tweet Push)と連携できるアプリまで入れると選択肢は広まりますし、最近Twitter公式アプリが無償のままプッシュ対応しましたが。

かように対応アプリがそれなりに狭まりますが、その代わりサーバー連携プッシュのいい所は即時性で、アプリによりますが速いと一瞬、遅くても5分程度で通知されます。また、アプリ側から定期的に新着チェックをするわけではないので、バッテリの保ちのよさにも繋がっているのではないかと思います。

例外的に、iOS4のマルチタスクを利用して常駐してチェックするようなアプリもありましたが、ユーザーが明示的に起動することを意識しないといけない時点で、個人的には通知用としては実用になりませんでした。

Google マップクライアント

自分は知らない場所に行くときはPC上でGoogle マップのマイマップに登録して、Nexus One上のGoogle マップでマイマップを開いてナビゲートしていたので、iPhoneのマップアプリがマイマップ非対応で焦りました。ただそこはさすがiPhone、マイマップを開けるアプリがいくつか出ていました。自分はMy Maps Pocketというアプリを使っていますが、標準のマップアプリとの連携もできるしこれで不満はないです。

日本語入力(フリック)

iPhoneだとフリックのガイドが押したボタンを中心に出ますがこれだと指に隠れて一部が見えないので、そこはAndroid(の、フリックガイドをボタンの上方に出せるIME)のほうが使いやすいです。個人的にはOpenn Wnn フリック対応版を使っていました。ただ、固有名詞などの語彙は圧倒的にiPhoneのほうが多く、そこはAndroidを使っているとうらやましい所です。

……だったのですが、ATOK for Android(今はまだトライアル版ですが)が出て状況が変わりました。語彙もさすがに多いしフリックガイドは見やすいし動作も軽いし、入力まわりは現状、Android + ATOKがだいぶ快適です。

Webブラウズ(標準エンジン的な意味で)

まあどっちもWebKitなんでレンダリングっぷり(なにそれ)はあんまり変わらないのですが、1つ大きな違いがあります。それはPC用の(モバイル最適化されていない)サイトをダブルタップで拡大表示した場合の動作です。

Android(2.1以降?)の場合、元のレイアウトを崩してでも、とにかく文字を一定のサイズで読めるようにページを再配置します。ズームというよりリフロー? また、画像などがあるページでも、とにかくテキスト重視で本文内の画像などははみ出ることがあります(この場合は普通に横スクロールして見る)。

iPhone 4の場合は、(たぶん)ダブルタップした位置の直接の親となるブロック要素を基準に、ページ全体のレイアウトは崩さずズームします。

どちらも一長一短ですが、Androidの場合はアイコン画像など必要な要素も画面外に行ってしまう場合があり、またiPhone 4の場合はズームしてもまだ文字が小さくて読みにくいことがあります。個人的にはAndroidの方が比較的困ることが多い気がします。

サンプルとしてはTogetterがわかりやすいので以下にキャプチャを。サンプルには 天空の鯖ラピュタを利用させてもらいました。

Nexus OneとiPhone 4の標準ブラウザでTogetterのページを表示
Android(左)ではダブルタップでズームすると文字だけになり、発言者がわかりにくい(ちょっと右にずらすと本文を読めるようにしたままギリギリアイコンの左端がみえるくらい)。iPhone 4(右)だと本文ペインを適当にダブルタップすることでおおむねペイン単位でズームできる。ツイート本文のあたりをタップして本文のみズームすることも可能

バッテリのもち具合

圧倒的にiPhone 4が上。Nexus Oneは、というか自分が使った限りのAndroid端末(Nexus Oneの他はHT-03A、GALAXY Sをそこそこ長期、ほかIS01、IS03を軽く)はどれもバッテリがもちません。

もちろん、バックグラウンドで色々(RSSリーダー、Twitterクライアント、Google各種サービスクライアント)同期させているからというのもあると思いますが、それを差し引いても、ほとんど待機状態でポケットに入れっぱなしなのに、10時にフル充電で家を出て23時の帰宅までもちません。仕方ないので夕方くらいに会社でUSB充電するのが日課な感じで。

iPhoneはとくに待機状態でのバッテリのもちがよく、1日たっても90%以上とか。結構いろいろ使い込んでも60%を切ったのは見たことないかも。

テザリング

現在メインPCであるThinkPadにはWWAN機能をつけていないので(WiMAXは乗ってるけど契約してない)、出先での通信はテザリング頼りです。 Nexsu One(というかAndroid 2.2以降)とiPhone 4(SIMフリー版)は両方テザリングに対応しています。どちらもUSB接続およびワイヤレスに対応していますが、ワイヤレスの場合の方式が違います。 Nexus OneはWi-FiのAPになるモードで、iPhone 4はBluetoothです。

個人的にはWi-Fi APのほうがどんな機器でも簡単に繋げるので楽です。ThinkPadにはBluetoothも載っているので一応繋げられますが、Bluetoothは ペアリングとか何かとめんどくさいので、えー、とにかく、めんどくさいです。また、iPadとはBluetoothで繋げないので、iPad+スマートフォンでお出かけするときはiPhone 4よりNexus Oneのほうが相性がいいという(苦笑)。iPhoneもJailbreakすればWi-Fiテザリングできるみたいですが、清純派モバイラーを気取っているのでJBとかしたくないんですよね。

音楽(ライブラリ)

まずこれは重大な偏りポイントですが、私は以前より音楽ライブラリをOgg Vorbis形式で管理しています。Ogg非対応、コンバートすらできないiTunes+iPhone終了……。いやむしろOggが終わってるとか言われるとそれまでですが(苦笑)。つぶしの利くMP3に転向しようかなとたびたび思うのですが、なんか好きなんですよね、Ogg……。というわけで、iPhoneでは本格的に自分のライブラリの曲は聴いていません。フリーソフトとかでコンバートもできるでしょうけど面倒でやっていません。

その代わり、これまでシングルCDで買ってたアニメの主題歌とかはiTunes Storeにある限りこっちで買うようになりました。いやー「この曲聴きたいな」から端末に楽曲が存在するまでのステップの短さがやばいですねこれ。って何周遅れの感想だよって感じですが。

ただ自分がiTunes Storeで買うような曲はことごとくDRMつきなのが残念。ちょっと面倒ですがメインのライブラリに取り込むため、DVDneXtCOPY iTurns FREEでDRMのないファイルに変換しています。これフリー版だと出力できるファイル形式がOgg Vorbisだけなのですが、まさにOgg Vorbisでライブラリを構築している自分にはピッタリという。再エンコードしているのと同じですから音質の劣化はあると思いますが、128kbps~192kbpsのVBRでエンコードしたらわたくしごときでは区別つきませんでしたのである意味問題なし。ちなみに、タグは問題なく引き継げます。アートワークは元々Ogg Vorbisはファイルに埋め込めないので、コンバート後にライブラリを管理しているMusicBeeで、iTunesからアートワークをコピペで取り込んでします。

音楽(リモコン)

Nexus Oneにはリモコンつきイヤホンが付属しているのですが、iPhoneだと別売でも存在しません。ポケットに入れたまま曲送りや一時停止がしたいのでリモコンがないと不便です。まあBluetoothイヤホンを使えということなのかもしれませんが、バッテリ充電の手間とかがめんどくさそうで手を出せないんですよね。

動画再生

Nexus Oneの動画再生機能はてんでだめです。パフォーマンスもですが、そもそもMPEGのアスペクト比設定をうまく反映できないらしく、縦横比がおかしくなってしまいました。サードパーティ製のプレイヤーを使っても、再生コンポーネントは同じらしく改善なし。もっとよく探せば独自エンジンのプレイヤーもあるかもしれませんが。

iPhone 4の動画再生は素晴らしいですね。1280pで5MbpsのH.264動画がスムーズに再生されました。ディスプレイも綺麗で見ていてうっとりします。もともと、アニメとかは家でじっくり観る派なので録画したものを持ち出したりはしませんが、DVDFab Blu-ray リッピングを使ってアニメのOP/EDをリッピングして和み用として常備しています。にゃんこい!OPとかソ・ラ・ノ・ヲ・トEDとかDARKER THAN BLACK 流星の双子OPとかいいよね!(どうでもいい)

アプリの設定画面

以前、iPhoneの設定画面がOS自体の「設定」の下にまとまっているのを見て、一カ所に固まってるのはエレガントだなあと思ったのですが、幻想でした(苦笑)。実際にはアプリ内にあることもあるし、この共通設定画面にあることもあるし、下手をすると両方に分散していることも。結局、「まずアプリ内で探す→なければ共通設定を見る」という二度手間になり、かえってわかりにくいです。

これなら、大抵の場合は端末のメニューボタンを押して出るメニューから設定画面を呼べるAndroidのほうがずっとわかりやすいです。

基本UI

iPhoneを本格的に使う前は、Androidの「戻る」ボタン便利!いちいち画面の右上押して戻るなんて……。とか思っていましたが、実際使ってみたら、これはこれで「どこまで戻れるか視覚的に明示されている」のでわかりやすいなあと思いました。「戻る」ボタンだと、戻り過ぎてアプリ終了しちゃうことがあるんですよね。それを見越して確認入れてくれるアプリもありますが、その辺統一もされてないし。他のアプリから連携で呼び出されたとき以外、戻るボタンでアプリ終了しないのを基本ルールにしちゃえばいいのになあ(ホームにはホームボタンで戻れるんだし)とも思いますが、ってその辺は今回の主旨から外れるので割愛。

ただやはり、「メニュー」ボタンはあったほうがいいなあと思います。アプリの設定画面の話にも通じるのですが、iPhoneはこれがないためメイン画面から別の画面に遷移するためのUIがアプリごとにバラバラでわかりにくいです。

結局どっちを使うのか

どっちも十分実用になるので、気分とか、何か面白いアプリが出たらそっちに切り替えるとかって感じで両方使っています。

とはいえ、ぶっちゃけ仕事の都合上検証用にAndroid端末は持ってないといけないので、軸足を置いているのはあくまでNexus Oneです。もっともその事情がなくても、「ウィジェット」と「Ogg Voribis対応」がクリティカルなので、iPhone 4一本に絞ることはできないと思います。

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