Android用コミケカタログビューア「AndCCV」「ComicTribes」を試す

2011/08/05追記:2011年夏時点での最新状況をまとめたのでよければこちらもご覧ください:Android用コミケカタログビューアのまとめ 2011年夏版

 

自分はWindows Mobile使いだった頃より、CD-ROM版のコミケカタログ(以下、カタロム)でチェックリストを作成してPDA・スマートフォンで現地アシストという活用をしていました。昨年冬からAndroidユーザーになりましたが、同様の運用を続けています。

現在私が確認している限り、Android用のカタロムビューアは以下の3つ4つがあります。(あとはカタログのサークルカットで存在が示唆されているものがあるのですが、前回行ったときは撤収済みか何かでゲットできませんでした。)

  • AndCCV(フリー、昨年夏リリース、昨年冬より活用中)
  • AriakeWalker(フリー、今夏リリース)
  • ComicTribes(5$、今冬リリース)
  • CoMMV(開発中?)

AriakeWalkerは現状Windows版で作成したチェックリストの読み込みには非対応なので(対応予定はあるようなので今後に期待)、今回は従来から利用させていただいているAndCCVと、新たにリリースされたComicTribesをセットアップしました。ので、簡単に紹介など。ちなみに、CoMMVはC78後に自分で紹介しておきながら存在を忘れていましたが、C79向けのアップデートは行われていないようです(もしかしたらそのまま動くのかもしれませんが)。マップナビゲートを重視した仕様は自分の使い道にあっているので今後に期待です。

なお上記のように、私の場合あくまで事前のチェックはWindows版で済ませており、モバイルアプリは現地でのチェックリスト確認、マップナビゲートに利用します。あとはたまに、チェックしそびれたサークルを検索で探すくらい。サークルカットのブラウズはほとんどしません。そのため重視する点(≒紹介内容)も上記に偏っています。また、チェックリストは読み込みしか試しておらず、アプリ上で書き出したものをWindows版で読んだときの互換性などは試していません。

各アプリ紹介前に、自分がモバイルアプリでやりたいことのまとめ

  • Windows版カタロムで作成したチェックリストの読み込み、一覧
  • チェック内容(主に自分で記入したメモ、サークルカット)の確認
  • チェックしたサークルの位置をマップで確認
  • チェックを外す(確保完了したものをリストから外すため)

今回紹介する2アプリは、これらのことはすべてできます。

AndCCV

「AndCCV」(チェックリスト画面)
チェックリスト画面。並び順はリストに設定した印刷順ではなくスペース配置順だが、自分の場合は基本的に配置順にまわるのでほぼ問題なし
「AndCCV」(サークル詳細画面)
サークル詳細画面。左右フリックでチェックリスト上の前後のサークルに移動可能。また、メニューからマップを開ける。一番下に表示されているのは記入したメモ
「AndCCV」(マップ画面)
マップ画面。チェックリストから開いた場合は当該サークルが十字カーソルで表示される。画面左右端のスライドで拡大・縮小可能
  • セットアップはカタロムから特定のデータを端末のSDカードにコピーし、専用の補助ツール「AndCCVComp」でデータを作成する。データはPC上でも作成できるがコマンドライン操作が必要なので端末上でやるのがお勧め。端末上なら簡単。余談ですが必要なデータ(フォルダ)のうちPDATAだけはDisc Bに入っているので注意。
  • チェックリストのCSVファイルは置く場所が固定されている。
  • チェックリスト一覧上から項目(サークル)をタップしてサークル詳細画面を開き、そこからメニューでマップを開ける。また、チェックリスト一覧上で項目を長押しすると直接マップを開ける。
  • サークル詳細画面上のチェック色指定覧は、右端の黒を選択することでチェック色を外すことが可能。チェックリスト一覧上からも消える。

シンプルながら、リストチェック→情報・地図チェック→確保後にリストから削除、という流れをスムーズに行えるインターフェイスです。本アプリを利用して過去2回のコミケでペーパーレス化を実現しました。

ComicTribes

「ComicTribes」(チェックリスト画面)
チェックリスト画面。表示順はリストに設定した印刷順。サークル情報を表示する専用画面はなく、各画面で項目を選択するとオーバーレイ表示されるのがクールだぜ
「ComicTribes」(マップ画面)
マップ画面はチェックリスト選択後に遷移すると当該サークルの場所を示せるほか、マップ上をダブルタップすると、付近のチェック済みサークルをオーバーレイで一覧表示しジャンプ可能
  • セットアップはカタロムから特定のデータを端末のSDカードにコピーし、初回起動時に設定画面上で行う。簡単。
  • チェックリストのCSVファイルを読み込む場所は任意に指定できる。「AndCCV」と両方使うなら、「AndCCV」用のディレクトリに置いておいて、「ComicTribes」からはそのディレクトリ上のファイルを指定すると便利。
  • チェックリスト上で項目をタップするとオーバーレイでサークル情報が表示、メモも見られる。その状態で画面下のボタンからマップ画面に遷移すると当該サークルの場所を確認できる。それとは別にマップ画面上に付近のチェック済みサークルをオーバーレイで一覧表示する機能も。
  • オーバーレイ時は右下でチェック色の指定が可能。ここでチェックを外すこともでき、チェックリストの表示内容にも即座に反映される。

リッチでクールなインターフェイスがナイスなアプリです。こんなにリッチなUIなのに動作が軽いのも素敵。

ただ、チェックリスト上にサークル補足説明が表示されたり(かなり長く書いてるサークルさんもあるので、その場合1画面に表示できるサークル数が落ちる)、チェックリストからマップ遷移後もオーバーレイ表示が続く(地図確認にはちょっと邪魔、右下のオーバーレイでCancelを押すか戻るボタンで消える)など、ちょっとリッチすぎる面もあるのでカスタマイズできると嬉しいかも?と思ったりも。地図上では付近のチェック済みサークルのオーバーレイ表示も便利ですが、サークル選択時のスクロール・拡大縮小の挙動にも若干謎がありました(マップの拡大率は変えたくないんだけどどうすればいいのかな?等)。ともあれ、今回実運用して極限状態での使い勝手を確認してみようと思います。

追記:地図の挙動について作者さん直々にご指摘をいただきました。地図を含む各画面上のオーバーレイは画面のスクロールですぐ消えますので、実用上はほぼ問題ありません。確認不足で失礼しました。やはり実運用しないとわからない点もあるなあと実感。

「ComicTribes」サークルカット画面
おまけ。自分はほぼ使わないけど、ページ単位ではなくシームレスにスクロールするカット表示も使いやすそう。カットサイズ変更で1画面に表示するカット数を変えられます。Webブラウザを内蔵しているほかカタログデータのアップデートにまで対応しており、Windows版なしでも事前チェックから本番運用までフル対応と言えよう
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4件のコメント

  1. 使い勝手をまとめていただき、ありがとうございます。
    使い勝手の部分でいくつか以下に補足させてもらいます。

    >チェックリストからマップ遷移後もオーバーレイ表示が続く

    すべての画面で共通ですが、メイン画面で何かスクロールするとすべての
    オーバーレイ表示は消えます。
    例えば、近くのサークルで、ターゲットとなるサークルをクリックしたら、
    ちょっとだけスクロールさせてオーバーレイのみ消して、
    現在位置である赤の交差から、目的地である青い交差を目指す、という使い方をします。

  2. こみとら様、すばらしいソフトを公開していただき、ありがとうございます。
    また、こちらの紹介の至らない点をフォローいただき、たいへん恐縮です。本文に追記いたしました。

    ただ、自分は不器用なのか、なぞってスクロールするつもりが違うところをタップしてしまったり、一カ所に指を留めすぎて近隣サークル一覧のオーバーレイが出てしまうこともありました。チェックリストからの遷移で地図を開いたときに青交差をロックする(タップ等で移動しない)設定などあると、個人的にはうれしいかも?とも思いましたが、本番で実運用したらまた違う感想になるかもしれません。お勧めの運用方法も試してみます。

    実運用して気付いたことがありましたら、あらためてご報告させていただきます。

  3. すいません間違って投稿してしまいました
    情報弱者の私にに画像付きでインストール手順がのっているとよかったです
    動画は画質が荒くてよく見えませんでした

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