- ふしぎな塔と古代の宝／CHEESECAKEGAMES
自動生成される3Dダンジョンを、敵を倒しつつひたすら進んでいく3Dアクションゲーム。剣と魔法それぞれにレベルがあり使い込むほどレベルが上がっていったり、アイテムにより最大HPが延びたりと、ちょっとしたアクションRPG的要素もあります。公称ジャンル表記は「ローグライク×3Dアクション」。
面白いのはダンジョンが立体構造になっていること。ダンジョンはレベル制になっており、鍵をとってゲートに入るとレベルクリアで次のレベルにワープしますが、序盤を除き1つのレベルは複数のフロアで構成されており、上へと登っていく構造。場合によっては上のフロアへ移動できる場所が複数あり、片方の先に鍵が、もう片方の先にゲートが、なんて立体迷路めいた構造の場合もあります。
フロア間の移動は階段登って一瞬、とかではなくシームレスにつながっており、螺旋状の階段を駆け上がったり、崩れかけた足場を飛び移りながら登っていったり。落ちてもダメージはないのですが敵も居るので気は抜けません。また、フロア内でも足場を飛び移りながら進むような場面がありますが、上のフロアで足場を踏み外すと下のフロアに落下で登り直しなんてことも。フロア移動以外でも、ダンジョンは高低差が結構ある作りで、パターンの組み合わせによる自動生成とはいえなかなか飽きさせない感じです。
アクション面では、4連撃までできる剣攻撃は軽快で、攻撃範囲も広く複数の敵もバッサバッサと薙ぎ倒せるのが爽快感あり。ただし攻撃後の硬直が結構あるので空振りするとちょいピンチ。ガードもあるけど攻撃動作をキャンセルできるわけではないのでイマイチ使い所がありませんでした。
4種類ある魔法は、魔法ボタンと方向キーの同時押しで溜めて発動。HPが全快する風魔法はゲーム中3回の回数制限がありますが、炎・雷・氷の攻撃魔法3種は使い放題です。ただ、溜め中は方向転換もできないため狙いが定めにくく、隙もできるので私は剣メインで戦っていました。地面から氷柱を突き上げ連続ダメージを与える氷魔法あたりは、到達距離が短い分当てやすいのでたまに使ってたりしましたが、結局懐に飛び込んで斬りつけちゃった方が早いんですよねえ。もちろん、ダメージ受けないように慎重に進めるなら遠距離から魔法撃ちまくり、というのもありだと思いますが、どうも性格的にチマチマやるのは性に合いません。
……という感じで、3D戦闘＋ジャンプアクションとしてはなかなか楽しいのですが、ダンジョン探索ゲーとしてはちょっと玄人向けな雰囲気です。
- 中断セーブなし、ポーズすらなし。フロア間のインターミッション等もないのでプレイ中休む間なし。倒した敵が再度沸くことはないのでトイレ休憩は安全を確保してから……。
- 宝箱からは色々な「名前」のお宝が出るけど意味があるのは鍵とHP最大値増加アイテム「世界樹のタネ」のみ。あとはスコアが違うだけで、収集要素どころか取得したものの記録もなし。
- というわけでゲームとして「競う」要素はスコアと到達フロアのみですが、戦績ログやスコアランキングなし。一応ゲーム開始時に、ハイスコアとハイスコア獲得時の到達フロアだけは表示されます。「あなたは現在第3位です！」とか言われることがあるので、内部的には保持してるっぽいのだけど……。
- 24階までプレイして敵がコウモリとゴーレムの基本2種類のみ（色違いや武器持ちなどタイプ違いで計5種類）。（＋ボス戦1回）
というわけで、ひたすら高みを目指すストイックな戦いです。記録を残せるのはハイスコアを更新したときだけ。ゲームオーバー時はすぐゲームオーバー画面になってしまうので自分でメモすることもかなわず。宝箱は最初は色々なものが出てくるなーと楽しく開けていましたが、次第に目をギラつかせて世界樹のタネだけを求めるようになります（笑）。とくに世界樹のタネの取得時はHP全回復もするので、あと一撃でやられるときに宝箱に賭けてもう少し粘るか、回復魔法使っちゃうかという駆け引きが。全てを失うプレッシャーに耐えきれず回復魔法使った直後に開けた宝箱に世界樹のタネが入っていてガックリすることも……。ちなみに、鍵は画面上のミニマップに在処が表示されるので、宝箱を開ける前からだいたいわかります。
と、まあ、何だかんだ言ってストイックな戦いを楽しんではいるのですが、24階まで到達するのに1時間半。全何階かは伏せられているので（エンドレスかもしれないけど）本当に先の見えない戦いを、休憩なしで何時間も続けるとなると心が折れそうです。正直なところ慎重にやればもうすこし行けた気もしますが、ボス戦を1つ越えて気が緩み、集中力が切れた感もあります。そこも含めてゲーム性というのもあるかもしれませんが、現実的物理問題としてどうしてもゲームを中断しなければいけない場合はあるので、中断セーブだけはあると嬉しいかな……と思いました。休日に半日かけて、ゲーム内で安全確保して現実世界で休憩しつつ、なんてのも乙なものかもとも思いはしますけどね（笑）。
1件のコメント