HTC Radar(Windows Phone 7.5端末)に入れたアプリ

Windows Phoneは興味はあったのですが、IS12Tはデザインが好みに合わなかったのと、そもそもモバイルマニアじゃないし仕事用でもないのに回線契約増やすとか無理なのでスルーしていました。その後SIMフリーのHTC RadarがEXPANSYSで買えるようになったのでこちらを購入。HTCのシンプルで質感がよくて角張っていないデザインが大好きなわたくしです。

とりあえず実用環境を構築すべく、常用サービスのクライアントを一通り入れてみたので、アプリ選定メモを記録しておくものなり。

Google リーダークライアント

地下鉄通勤者なのでオフライン同期機能は必須。また仕事のネタ元など、そこそこ多数(300以上)のフィードを購読していて、うちアップデート情報系などちょっと放っておくと未読が数千件になるフィードもあるので、大量のフィードを高速に、またはバックグラウンドで同期できるのが条件です。他のプラットフォームでも大抵この条件に引っかかってしまい、iPhoneではReeder(同期がむちゃくちゃ速い)、AndroidではNewsRob(バックグラウンドで数千件同期しても安定)以外に実用になるもを見つけられていません。

そのほかの条件は、記事の一覧をタグごと、フィードごとどちらでも読めること。各フィードの未読が少ないときはタグごとまとめて読みたいですが、多いときは混ぜないで読みたいのです。

という感じで、たぶん普通よりだいぶ要求レベルが高いのは自覚していますが、さておきマーケットを「Google RSS」で検索して引っかかったGoogle リーダークライアントを一通り試してみました。

そもそも同期件数の上限が1,000件程度のものも多く(できれば無限、5,000件以上なら妥協)、条件を満たしたのは「RSSToGo」と「Flux」のみ。ただFluxは同期にかなり時間がかかる印象で、動作も全般的にもっさりしていました。フィード選択してから一覧が表示されるまで数秒かかったり……。

逆にRSSToGoはReeder並みと言っていいくらい同期が速いです。簡単にですが、ほぼ同じ条件(一度ほぼ同時に同期して5~6時間後、未読800件ほどで同期)で同期速度を比較してみたら、RSSToGoが14秒、Fluxが1分5秒でした。

RSSToGoはUIもまずまず好みだし、これで決まりかなー、と思っていたのですが……その後気付いたのですが、RSSToGoは同期上限数は明記されていませんでしたが、実際は1,000件まででした(涙)。これに決めた!と思ったあとだったのでショックがでかいという。かといってFluxはちょっと実用にならないレベルで重いので、結局のところGoogle リーダークライアントのベストチョイスは今回は「なし」ということで……。まあ、RSSToGoなら同期も速いので、未読が1,000件越えちゃったら、処理して再同期を繰り返すという感じで凌ごうと思います。10秒で同期できるなら地下鉄の停車時間内で何とかなるかなと。

そのほか、テストしたアプリのメモ。今後また探すとき、すでに試したものとそうでないものを区別するため列挙しておりますが、他意はないので悪しからずご了承ください。

  • NextGen Reader(同期1,000件まで。記事タイトル・概要表示が各1行固定で、収まらない分は欠けるのが好みからは外れるが、それ以外は割とUIも好み。同期速度はFluxよりは速い(前述のテストで52秒)。今後の改良をそこはかとなく見守りたい)
  • Feed Reader(1分くらい待っても同期される様子がない。進捗も表示されず、よくわからない)
  • FeedWorm(タグごとのまとめ読み非対応。UIは割とお洒落で好み)
  • gReadie(オフライン同期機能は無いっぽい)
  • GReadr(同期が1,000件まで。タグごとに読めない。)
  • GuGuReader(タグごとでしか読めない。オフライン非対応?)
  • NewsSpot(同期が1,000件まで。タグごとでしか読めない。)
  • Readr7(同期時強制終了)
  • SimpiReader(全体的に動作がフリーズ気味)
  • tiny GReader(全フィード一括でしか読めないっぽい。オフライン非対応?)
  • Wonder Reader(オフライン非対応)

Twitterクライアント

Google リーダークライアントほど明確な基準があるわけではないのですが、とりあえずリプライとDMの通知機能は欲しいかな。ということでマーケットを「Twitter」で検索して引っかかったTwitterクライアントと、なぜかこれだと引っかからなかった「Seesmic」を使ってみました。

結果、通知に対応しているのは「Birdsong」と「Mehdoh」の2本。Birdsongはプッシュ通知(サーバー連係?)のようで、通常なら数分で通知が来ます。mehdohはバックグラウンド更新による通知で、アプリの設定画面には30分ごとにチェックする的なことが書いてあるのですが、検証したら1時間かかることがありました。現状、実用になるのはBirdsongだけかなあ。

機能的にも、マルチアカウント対応に対応していたり、t.coの展開表示ができたりなど、Birdsongのほうが優れている点が多いです。Birdsongはカラムの数が5個までというのが人によってはネックらしいですが、自分の場合はモバイル環境ではホーム、リプライ、DM以外には見たいリストが1つある程度なので問題ありませんでした。

ただ、BirdsongはTL更新時に表示位置を変更しないオプションが無いのと(追加された新着の分だけ、最新方向へジャンプしてしまう?)、余計なスペースが多くて1画面に表示できる情報量が少ない(未読数表示とか要らないし、左右のマージンも多すぎ)のが残念。画面表示はmehdohの方が好みでした。mehdohが10分間隔くらいでバックグラウンド更新して確実に通知してくれればなあ。ああでも、mehdohもTL更新時は最新位置へジャンプしてしまいます。

というわけで、Twitterクライアントのベストチョイスも、今のところは「なし」で。今回色々使ったなかで、いまどきt.coの展開に対応しているものがほとんどなかった(というか、覚えている限りBirdsongだけ)など、ちょっと層の薄さは感じました。TL更新時に表示位置を動かさないというのも、他プラットフォームだとそんなに珍しくないオプション(あるいは標準仕様)なのですが。まあ、Twitter公式クライアントの7.5対応版が開発中らしいので、そちらに期待ですかねえ。

そのほか、通知はないけどそれ以外は割と実用になり、ちょっといいなと思ったアプリなど。

  • Peregrine(通知対応を謳っているのだけど結局一度も通知に成功することがなかった。ちょっと動作が重い。UIは割と素直で、引っ張り更新対応)
  • Seesmic(いろんなプラットフォームで割と定番のSeesmicさん。カラムのカスタマイズ性の高さなど、通知とt.coに非対応な以外は流石の出来。起動時直接TL表示ではなくカラム選択などを行うスタートページからなのは好みが分かれるかも)
  • rowi(UIは割と素直な作り。フリックによるスクロールにかなり引っかかりがあるのと、ユーザーアイコンがすぐに出ないので実用になるかというとギリギリのところですが、何より「TL更新時に表示位置を動かさない」オプションがあるのがポイント高い。更新時、未読がある場合はマークで知らせてくれます)
  • TweeterLight(Twitter本家で保存された検索キーワードがあらかじめカラムになっているのが面白い。カラムの追加、削除も本家と連動します。PCだとWeb UIで、検索多用する人は便利かも?)
  • Tweet It!(とくにこれといって機能はないけどデザインがちょっと楽しげ。起動時初期画面がツイート入力)

そのほかのほか、現状ちょっと実用にはならなかったもの。今後また探すとき、すでに試したものとそうでないものを区別するため列挙しておりますが、他意はないので悪しからずご了承ください。

  • 3S Tweet
  • HiraganaTwit(カラム式だけどフリックでカラム移動しない)
  • moTweets(全般的に動作が重く、ときおり挙動不審。テーマの背景色が白だと表示がおかしい)
  • TweetCaster Pro(起動直後にフリーズ。動けば結構よさそうなUIなので残念)
  • TweetRhythm
  • Twitter بالعربى(公式RTを公式RTとして表示できない。唯一のアラビア語表示対応を謳っているアプリ。それはともかく本家に怒られる前に名前は変えたほうがいい)
  • TwitTick(UIにびっくりした)
  • ツイッター(ツイート中のURLを表示する方法がない気がする。リプライカラムがなく、自分のツイートとリプライを一緒に表示するカラムはある。本家に怒られる前に名前は変えたほうがいい)

あと今回はメインで使うためのクライアントを探しましたが、それとは完全に別枠として、「Tweets Floods」というアプリが興味深かったです。機能はホームTLの閲覧とテキスト投稿のみ、公式RTを公式RTとして表示することもできないなどまだまだ発展途上ですが、UserStream APIによるツイートのリアルタイム更新に対応。実況用クライアントとしての発展に期待がもてます。

ただ、TLが1行表示でタップしたものだけ全文読めるのも実況向け仕様かもしれませんが、個人的には最初から全文読みたいです。自分の場合実況といっても、使い道は境界線上のホライゾンのアニメ観ながら(2回目以降)、原作者さんによる実況解説を読むときだけなので。

Google Tasksクライアント

「Google Tasks」でマーケットを検索して出た「gTasks Pro」というアプリが一通りの機能を備えていたので、これを買いました(フリー版もあり)。リストの一番下の項目と操作ボタンがかぶってしまい選択しにくいのが若干アレですが、それ以外はとくに不満なし。もう1つ、「GTask Manager」というアプリがありましたが、こちらは名前に反して今のところ閲覧のみのようです。

Remember The Milkクライアント

「Remember The Milk」でマーケットを検索したら出た「WinMilk Task Manager」を使っています。一通りの機能はありUIも素直でまずまず不満はりませんが、自分の場合主に買い物メモに使っていて、さっと確認したいので、やっぱりAndroidでウィジェット使うのが一番便利だなあと思ったりはします。

Evernoteクライアント

普通に公式クライアントで。サードパーティ製の書き込み専用アプリも試してみましたが、どっちにしろ起動に一手間かかるので、追加でボタン1つ押すくらい大して変わりありませんでした。

Dropboxクライアント

自分は仕事のドキュメントとか全部Dropbox上に置いてるのですが、まあ流石にスマートフォンで本格的な編集とかをするつもりはないです。が、ちょっと原稿とかネタ帳とか出先で確認したいことはあるので、テキストの閲覧くらいはできるといいかなと。

「Dropbox」でマーケット検索して出たクライアントを試した結果、「Simple Dropbox Viewer」と「Easy File Hub」がこの用途に使えました。Simple Dropbox Viewerの方がUIが素直かな。Easy File HubはGoogle Docsにも対応しているほか、PCに独自のサーバーソフトを入れてWi-Fi経由でアクセスする機能もあるようです。自分は必要ないので試していませんが。どちらも、テキストファイル対応といってもShift-JISだと文字化けしますが、その辺はもう海外ソフトに求めるのは無理だと思って、最近は出先でも使いそうなファイルはUTF-8で保存するようにしています。

あとは「LindyBox」という、基本的に一覧でテキストファイルを選択したらDropboxのページを呼び出してIEで閲覧するだけのアプリがありました。標準の表示サイズがやたら小さいし拡大しても折り返されないので読みづらいですが、その分Shift-JISのファイルも読めるようで、抑えで入れておくのもいいかなと思いました。

なお、いずれもテキストファイルや画像以外の場合はダウンロードして対応するビューアー(PDFならAdobe Readerとか)で閲覧できる、らしいのですが、ほとんどの場合ダウンロードが失敗してうまく使えませんでした。必要ないのでとくに深く検証はしていませんが。

そのほか試したアプリ。今後また探すとき(以下略)。

  • BoxFiles for Dropbox(日本語ファイル名のファイルのダウンロードでアプリが強制終了)
  • BosShot(フォルダ名が日本語だと接続エラーで一覧表示できず)
  • CloudExplorer for Dropboxt(フォルダ名が日本語だと接続エラー)
  • Files(使い方がいまいちわからないけど、とりあえずテキストファイルの中身を見るのは無理っぽい)

なくて困っているもの

  • Skypeグループチャットのクライアント

通話は必要ないのですが、仕事でグループチャットは必須なので。Skypeチャットのクライアントはマーケットで探したら、「QissChat」というマルチサービス対応のクライアントがありました。この手のサードパーティ製は大抵グループチャットに対応していないのですがダメモトで入れてみたところ、やはりグループチャットは非対応。一応、一対一はできるので緊急用に入れてはおきましたが。

  • Dropbox上の音楽ファイル(数GB、主にOgg Vorbis)をローカルに同期して再生できるプレイヤー

いや、流石にニッチすぎます(苦笑)。こんなのAndroid以外に実現できる気がしない。この際、ストリーミングで妥協するとしても、Ogg Vorbisってのがネックだろうなあ。つぶしが利かないのでOgg Vorbisでライブラリ構築するのやめようといつも思うのですが、どうも自分でも謎のこだわりがあってやめられないんですよねえ。

形式の件はさておき、そもそもPCにZune Sfotware入れてないし、入れたくないです。iPhoneやAndroidもですが、特定のPCを母艦にして管理とか、もうしたくないんですよね。物理的な意味でケーブル接続が面倒というのももちろんですが、ワイヤレスだろうと特定のPCに紐づけるのがそもそも面倒という。そもそも音楽データ自体、特定のPC上というよりはクラウドに置いてるので。

おまけ:Windows Phoneの感想とか

というわけで適当にアプリ探したりしつつ2週間ほど使ってみた程度ですが、スタイリッシュだしぬるぬる動くし、触っていて楽しいです。黒背景だと字が読みにくいたちなので最初は辛かったのですが、白背景に変えたら読みやすいし、開放感もあって気に入りました。

自分自身はAndroidのカオス感がたまらない人なので、整然としすぎというかアプリによってUIに差が無いのが若干飽きるなあとか思ったりもしますが(もちろん一般的にはいいことなのですが)。たぶん自分の場合、これだけずーっと使ってると窮屈に感じると思いますが(既にその傾向若干あり)、たまに使うと気持ちいいというか。Androidのゴチャゴチャに疲れたときの清涼剤的に、交互に使うといいかも(笑)。そもそも気分によって端末使い分けたいというコンセプトでSIMフリー端末使っているというのもありますし。着せ替えケータイ?みたいな(意味違うし)。

アプリは今回探した限りでは、ごく一部を除き一通り揃えることはできるけど、選択の幅があるほど層が厚くはない、という感じですが、これは単純に年季の差なので、(このままプラットフォームが順調に続けば)時間が解決すると思います。Androidを弄りだした頃(2009年後半)も同じような感じでしたので、今回ちょっと懐かしい気分になったりしました。

自分はGoogleサービスべったりな人なので、当面はとくにメールやカレンダーの扱いにおいて、Googleサービス側と同等のこと(メールのタグ整理や複数カレンダーの扱いなど)をフルスペックでできるAndroidが一番楽なのですが、Windows Phoneも引き続き気になるので、今後も適度にアプリ試したりとかしていこうかと思います。

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4件のコメント

  1. 情報ありがとうございます! UserStreamに加えてプッシュ通知も対応とは、期待できますね。さっそくベータ登録してみました。

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