英雄伝説 碧の軌跡 感想メモ

10月9日に開始して昨日クリア。プレイ時間は前作70時間に対して100時間越えました。100時間プレイで解放される実績があって前作では結局とらず仕舞いでしたが、今回は狙うまでもなかったという……。普段はRPGのザコ戦はできる限りすっ飛ばす派なのですが、今回はマスタークォーツを成長させるために結構律儀にバトってたのが大きいかな。

さておき、周回要素もシナリオ方面で若干気になるものがいくつかあるものの、流石に100時間級のRPGを何度もプレイする暇はないので、これでいったん一区切り。しばらく間を置いて再読ならぬ再プレイするのもいいかなとは思いますが、どうせなら零からかなあ。そしてせっかくなので来年VITAで出るというイベントフルボイス版がいいかなと。これ、セーブデータとか引き継げるのかしらん。

そんなわけで、前作の感想にならってネタバレなし、ちょいネタバレ、超絶ネタバレの3段階に分けて簡単に感想とか。と思ったけど、そこそこネタバレも加えて4段階になりました。システム面とかについては前作からそう大きく変わってないのであんまり書くことないかも。

たぶんネタバレなし(システム関連)

  • 軌跡シリーズの特徴であるオーブメントのセッティング。いつでも1からやり直せるのでパズルのように最適解を探すのが楽しみでしたが、今作ではマスタークォーツの成長という要素が加わることにより、最終的に使いたいアーツを考えて長期的な成長計画を立てないと取り返しがつかないのが、楽しくもありもどかしくもあり。RPG的には成長要素をもたせるのはもちろん正しいのですが、組み合わせだけを突き詰めるストイックさもそれはそれで好きでした。まあ、全マスタークォーツLV5にしてからが本当の始まりって考え方もありますが。
  • 場面転換や戦闘開始時のフリーズが3回ほどあり。また、イベントでキャラの位置がずれる不具合が2回ほどありました。2回目はさすがにおかしいと思って、一度PSPを再起動して再度見てみたら今度は大丈夫。零の軌跡のときはこういった問題はゼロでした。あとはあからさまな誤字(誤変換)も1カ所確認。……実質最初から二部作構想だったとはいえ、流石に開発期間が短かったのかな?と思ったり。素材はかなり使い回しが効くとしてもボリュームは零より多いしなあ。

ちょいネタバレ(中盤までの各種要素)

  • 推定魔物レベル80台の黒宝箱3つは、魔物レベルから21~22レベル下で倒せました。アイテム大量投入とかはなしで。一番辛かったのはレベル64でレベル85のケツアルコアトル戦でしたが、これは思いついた戦術を試してみたらうまくはまったので、数十分かけて何とか。2章でこの辺の宝箱とっておくと2章終盤~その次あたりがすごく楽になりますね。
  • レベル100の黒宝箱はレベル80くらいで挑むつもりだったけど、しばらく移動に制限があって、挑めるようになったときにはもう90くらいになってしまっていた。面白みもなくSクラフト連発で撃破。その前の、負けても進めるイベント戦で勝っちゃってレベルが一気に6上がってしまったこともあり……。
  • 流石にクラッシュボム弱体化されたかーと思ったけど、あっさり強化されて再び暗闇100%に。まあ準ボス級以上はたいてい暗闇耐性ついてたかな。

そこそこネタバレ(バトル、BGMまわりの話とか。固有名詞は一応ぼかして)

  • 4章の負けても進めるイベント戦闘、ノーダメージで倒しちゃいました。開幕当初からバースト発動+バーストオーブ3回使ってですが。バーストオーブはちょっとチート過ぎるかなあ。まあ、そこまで一度も使わず取っておいたというのが広い意味では戦術と言えるかもしれませんが。そして、最初から取得経験値がカンストしてるので戦闘評価のありがたみがないという(苦笑)。
  • で、その戦闘のBGMにやられた。ここまで使わず温存してやがったな……。でもこれ、アレンジが変わっていますね。零のときはシンセ中心のサウンドがどうにも軽く感じていまいちハマれなかったのですが、碧バージョンはストリングスとギターが力強く、これぞ軌跡シリーズのサウンドだ!って感じです。この変化のために零では抑えてたのだとしたらやりおるわ……。前バージョン以上にぐっと来たのは、シチュエーションのためというのもありそうですが。ついにここまで来たよ……。
  • というわけで、同じ人と最終ダンジョンでもう一度戦うとき、この曲が来るかなーと思っていたら、それ以上のものが来た!温存してやがったなパート2。アレンジバージョンじゃなくてオリジナル版の方が好きだけど、これでも十分来るものが。そうだよね、ここから始まったんだよね。
  • 順番が前後するけど、星見の塔の屋上でのあのお方も2時間かけて倒せました。ダメージソースはもっぱらエリィのクリムゾンレイであとは回復と囮。Sクラフトは食らったらどうやっても全滅する威力なので(一度開始直後に食らってゲームオーバー)、来そうだなと思ったらティオのゼロ・フィールドで凌ぐ、というのを2時間続ける緊張感といったら……。というかラスボスより強いですよね。
  • っていうか零に引き続きラスボスが弱い。律儀に戦闘してたらレベル上がり過ぎちゃった(平均112くらい)からというのもありそうですが、それにしても上記の戦闘や、空の軌跡 the 3rdラスボスのような絶望のなかのわずかな光、という感じではなく、普通にあ、これは勝てるなって感じなのが。まあそういうのはハードでやれってことなのかもしれませんが……。ラスボスは音楽もあまり記憶に残らず。
  • なんか、敵がSクラフト使ってくるタイミングの予想がほぼ完璧に当たる。まあ2回目からは間隔でわかるって話もありますが、初回も何となく虫の知らせっぽく「ヤバイ来そう」と思ってゼロ・フィールド張ると大抵当たるんだよなあ。まあ、結局は経験則なんでしょうけど。上記の、普通なら勝てなさそうな戦闘に勝てたのも割とこのおかげ。CP回復アイテム使いまくりで常時完全防御とかそういうことはしてないです。
  • なのでラスボス戦で、あー次Sクラフト来るな、と思ったけどどうしてもCPが追いつかずゼロ・フィールド張れなかったときはハイ終わったー!と思ったけど、なんか食らっても全員HPが30%くらい残っててえ、こんなもん?と拍子抜けしまくった。
  • 一方で“鬼”との決着のときは、次でSクラフト来そうだなあ、と思ったのだけどティオがアーツ詠唱中だったので、詠唱解除してまでゼロ・フィールド張るの勿体ないし、HPもほぼ満タンだから1発くらい耐えるだろう、と思ったら範囲内に居たキャラ全員沈んだ。この違いはなんなんだ……。
  • 結局、零~碧のBGMで、空ほど深く心に刻まれたものはなかったかなあ。歌以外で作品テーマ曲と言えるものがないのも影響しているかもしれないけど。やっぱり空だとさまざまなアレンジで使われた「空の軌跡」と「銀の意志」が心に残っているので。一応歌ものだけど「星の在処」もか。そういう、作品の代名詞となるような曲はちょっと思い浮かばない。「Get Over The Barrier!」や「Inevitable Struggle」(碧バージョン)も好きだけど、やはり一つの場面を切り取った曲だと思うので。
  • と、ここまで書きながら思ったけど、「零の軌跡」は(歌もののアレンジとはいえ)立派にテーマ曲してたかもなあ。いまいち印象薄いのは、逆に言えばBGMに徹していたとも言えるのか。
  • BGMに徹すると言えば、今回の通常戦BGMはとくにそんな感じでした。
  • しかしこの後に及んで待機メンバー制とか悲しい。サポート4人でいいじゃんー。

超絶ネタバレ(中盤~ラストまでのストーリーバレとか)

  • 黒幕(女性の方)を初めて疑ったのは3章終了時点。襲撃されたあそこに「たまたま」居なかったというのを不自然に感じました。ただし、家族の方も関わっているかはその時点ではわからず。また、インターミッションのラストの時点では、なんか企んでそうとは思ったけどまさかああなるとは思わず。
  • で、その方の黒幕版衣装にちょっと吹いた。そんなあからさまに悪の幹部しなくても……。まあ、彼女の場合は趣味でやってそうですよね(笑)。
  • 零の軌跡のとき、作品タイトルは七属性(というか七の至宝)にちなむんじゃないのかーと思ったけど、ちゃんと理由があった。
  • 通商会議のあたりで、これもうファンタジーってより完全に社会派だなと思ってたけど、何だかんだでやっぱりファンタジー。いい意味で。
  • 「君は俺がもらう」で感動と笑いが一気に来てもう何がなんだか。天然か?本当に天然なのか!? そして「異能」コメントに吹いた。
  • その前のリーシャのシーンもいい。どちらも、熱をもちつつも理詰めで説得するロイド君が本当に格好いいです。
  • 個人的に勝手に、空SC、空3rd、零を「レン三部作」と呼んでいたのですが、碧でも……。失ったものを取り戻した少女が、再び味わう喪失。でも今度は前とは違う。そうやって擬似的にでも、「感情のやり直し」ができた彼女の今後に期待です。
  • 零の感想で、リーシャって実際にはまだ殺しはしたことない(その辺迷いながら流れ流れてクロスベルに辿り着いた)とかってことないかなーと思っていましたが、軌跡シリーズとはいえ流石にそこまで甘っちょろくはなかったですね。というか零以降は軌跡シリーズも割とシビアな面も見せるようになってきてますな。
  • リーシャとシャーリィの名前がある意味対になっているのを、最後の相対で今更気付いた。
  • 零から引き続き、ギャルゲー的好感度要素は個人的には微妙。理由は零の感想に書いた通りだけど、とくに気になっているのは今後の作品との整合性で。ロイド君が誰とくっつくかはユーザー次第ってことは、逆に言えばシリーズ全体のなかでは誰とくっつこうが影響ない程度の存在とも言えるわけで。まあ、こんだけ全方位にフラグ立てられるのはロイド君くらいだと思いますから、この2作だけの要素だと思いたいですね……。
  • ちなみに私自身の場合、零のときに順当な選択肢を選んでいたらエリィ→エリィとあそこまで行っちゃったらロールプレイとして他を選ぶのは不自然なのでそのまま碧でも、という流れ。プレイヤーの好みとは必ずしも一致していません。
  • さて、この辺からガチでラストバレ入ります。万が一未クリアで読んでる人が居たら逃げてー!
  • ラストシーン……。うん、出てくると思った。その辺のお約束はほんと外さないからなあこのシリーズ。the 3rdのレーヴェのときは、あくまでコピーでしかないのでもやもやしたけど、一応今回はある意味本物ってことになるのでしょうか。どっちにしろ主観的な存在かなとは思いますけどね。でも、本当によかった。過去に飲み込まれるのでも決別するのでもなく。
  • 真の意味ですべてのズルを無しにして“筋”を通すなら、本当はロイド達のアレも無かったことにしなきゃいけないよね。まあ、そんなこと考える暇もなくキーアが力を失ってしまったから、その辺はなし崩しだけど。ただ、そのことについてはきっとその後の2年間のどこかで、4人の中で話し合われる機会があったんじゃないかと妄想してみたり。原罪、と言ってしまうと大げさだけど、だからこそ自分達は「この世界」で力を尽くしていかなければ云々。
  • 関連するようなしないような話としては、ランディやリーシャはそれぞれの過去に対するケジメはつけた、ようでいてそれは自分自身の話であって、犯してきた罪は罪としてあるわけだけどどうしたものかなと。これはヨシュアやレンにも当てはまる話だけどヨシュアは今の旅を贖罪のためとも位置付けているようだし、また彼らは半ば意識誘導されていた感もあり。ランディやリーシャは家業とはいえ自由意志がなかったわけではないのでより難しい。もちろん、我々の世界と倫理観の違いはあると思うけど、何らかの形でそっち方面もケジメは付けて欲しいとは思ったり。それを直接エピソードとして見たいかはまた複雑だったりしますが。
  • というわけで、一気に2年経ちました。ティオが!ティオが!(落ち着け)。次は別の場所での物語と明言されましたたが、クロスベル解放戦線もやっぱり気になります。別メディア(小説とかコミックとか)で展開とかしないかなあ。ファンディスクとかも期待しちゃいますけどね。
  • てな感じで、セプトテリオン・サーガ(勝手に名付けた)クロスベル編は一段落。次はいよいよ帝国でしょうか? 元・特務支援課の面子の多くはクロスベルに根を張ってるので、遊撃士や星杯騎士のように色々な所に出張るわけにもいかないでしょうけど、因縁のある人が結社入りしちゃいましたし、また出番があるといいなぁと思います。
  • (っていうか、空3rdからだともう5年くらいになるのかな。……ティータ17歳!? み、見たい……。)

おまけ。前回もあったので今回もあるかなーと思ったら、同じ方が作られていました。これまた楽しい。あと「こいつおまわりさんです」タグ吹いた。愛されてるなあロイド君(笑)。

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