英雄伝説 空の軌跡 THE ANIMATION Vol.2立川初回上映&舞台挨拶に行ってきました

Vol.1に引き続き、Vol.2でも期間限定劇場上映、そして立川初回上映(1/28)で舞台挨拶があるとのことだったので行ってきました。アニメ版についての全般的な感想については以下、Vol.1の先行上映イベントと立川初回上映の感想記事でだいたい言い尽くした感もあるので、ここではVol.2での展開についての感想と、その後の舞台挨拶について簡単にメモしてみんとす。

っと、最初の感想にも書きましたが、アニメ本編が完全に原作(空の軌跡FC、SC)プレイ済みの人向けに作られているので、以下の感想も同作品のネタバレになると思います。間違えて開いてしまった原作未プレイの方はすみませんが、そっとタブを閉じたり、全編TVアニメ化されるのを祈ったり、原作全部プレイしたりしてください。

アニメVol.2について

  • OPがVol.1とはちょっと変わって、ギャルゲーのOP的にキャラ紹介が入ってました。ティータのゴーグル上げる仕草がかわいいよティータ。それはさておき、本編で台詞ないジンさんどうしてそこに居るの(笑)。愛されてるなあジンさん。
  • 尺から考えるとどうしようもないのは解っているけど、それでもはやり、若干の消化不良感。エステルが「彼」を取り戻す物語として構成されている以上「ここ」で終わるのは納得しても、いやだからこそ、「彼」が「こっち側」に帰ってくる流れが案外あっさりしてたのが消化不良の原因かなあ。エステルはカラっと切り替えてもいいんだけど、「彼」はもっとうじうじ悩んでくれないと「彼」じゃない(笑)。原作での、それでもなお去ろうとする彼をエステルが「つかまえる」シーンが台詞、音楽ともに大好きなので。
  • 今回、バトル関係はほぼヨシュアサイドが持って行ってる感じで。ヨシュアvsレーヴェ戦は、グロリアスという立体構造物を活かした空中戦で、Vol.1でのヴァルター戦に並ぶ見どころでした。剣を交えながら互いの意志をぶつけ合うというのも、アニメ的には定番でありつつ、原作ゲームではできない見せ方で、この辺はほんと、アニメになってよかったなあと。そして曲はもちろんアレです、ええ。……ただどうしても、展開上ここでは決着がつかないのと、ヴァルター戦に比べると尺が短めなのが残念。もっと観て、聴いていたかったなと。
  • 曲といえば、これまた原作で大好きな曲の一つ「The Fate Of The Fairies」も無事使われていました……が、サビ入る直前まで。あれはサビで「空の軌跡」のメロディに繋がるところがいいんだよー。ああ、尺が、尺が。
  • 一方エステルは、戦いではなく言葉による相対。ここまで来ると展開は完全にオリジナルで、パーティではなく一個人としてレーヴェやレンと相対してハーメルの悲劇を知り、レンの闇を垣間見ていくという。だいたいは既知の流れでどうしても先は読めてしまう今回の作品ではありますが、レンとの相対において見せたエステルのある行動は想定を越えたもので驚きました。と同時に、ああ、エステルはどこでもやっぱエステルだ、と納得できるもので。原作とアニメを別の世界線と考えるなら、この世界線では「お茶会」は発生していないけど、それに相当するだけの、エステルとレンの関係がああなる未来に集束するだけの因果はここで結べたのかなと。
  • というかまあ、とくにVol.2で話を動かしていたのはレンですね。ヨシュアとレーヴェ、エステルとレンの相対というのが軸になっていると思います。その分、Vol.1みたいなパーティでの冒険というテイストは薄め。エステルの物語として構成すると、まあそうなるのかなと。レンに関しては、一瞬だけど「楽園」のカットもありました。レンを理解するには避けて通れないと個人的には思っているので、そこ誤魔化さなかったのは評価高いです。
  • そんなわけで、グロリアスが舞台といってもどうしても、あの巨大艦内を縦横無尽に駆け抜ける!……というのをやる尺はなく、断片的でした。ただその中でも見えるところは再現度高かったですけど。階段の作りとか。あと、一応脱出時にザコ戦もありましたが、ゲームシステムに囚われないアニメならではの、かつエステルらしい「やっつけ方」で、シリアスが続くVol.2の中でクスっと笑えるシーにになっていました。
  • 結果的に、色々伏線張りっぱなしになっちゃいましたが、舞台挨拶での監督曰く「ゲームにバトンタッチ」ということで。しかし最初の特報PVにあったあれやこれはかすりもせず、あれってあくまで特報用に作った映像だったんだなあと。まあVol.1観た時点でそうかなとは思いましたが。一方であのPV観たとき、「ヨシュアはあんな直接突っ込むような戦い方しない」とツッコミ入れた覚えがありますが、本編はその辺しっかりしていました。あと導力魔法の使い方も結構違ったり、このPVはまだ設定が詰め切られてない段階でのものだったんだなあと今更ながら。
  • (これもまあ仕方ないんだけど、ケビン君は名前すら出てきません……)

舞台挨拶について

細かい言い回しとかはうろ覚えなのでニュアンスとか違えているかもしれません。その辺は差し引いて読んでいただければと。

  • 登壇は橘監督とファルコム近藤社長。司会はアニメライターの小林治さん。ここまでは前回の立川初回舞台挨拶と一緒ですが、jdkバンドの小寺さんが居ません。つまりおっさん3人のトーク……! いや、面白かったですけど(笑)。
  • 前回は10分くらい予定だったのが1時間弱も続いて、最後は劇場側に急かされてたっぽい雰囲気でしたが、今回は30分くらいだったかな。
  • まず冒頭、監督、社長の登壇前に小林さんより客席に向かって「どうでしたか?感想ある人?」と呼びかけ。うわーこういうの最初に何か言うの難易度高いわーと思いつつ静観してたら、よりによって最初に飛び出したのが「足りない!」で(苦笑)。以後「FC全部やってー」「4クールで」とかそんなんばっか。ああ、やっぱ同じ事考える人多いよねと。小林さんは「とりあえず今回のに関する感想が聞きたいんだけど」と苦笑してましたが。ちなみに、そうやって声を上げてるのはほとんどが女性でした。
  • というわけでざっと客席を見た感じ、特別女性向けというわけでもないアニメの上映+舞台挨拶イベントにしては、女性客が多い印象でした。緑川さん(レーヴェの中の人、今回はたくさん喋るよ!)効果だったりするんですかねえ。
  • 小林さんより監督に、入れたいけど入れられなかったシーンとかありますか?という質問。監督は逆に削られそうになったけど残したシーンとして、冒頭の別れのキスを挙げていました。確かに、これがないとラストシーンがしまらないですよねえ。ある意味対になってるので。
  • 小林さんより、普通全2巻なら前後編って言うのになぜVol.1、Vol2?という質問。社長は「それ、ここで言う意味あります?」「ゲームもSC、FCってつけてましたね。その後……」とはぐらかしつつも示唆的な答え。いやまあ、具体的に何かが決まってるわけではないんだろうけど、実際あと1巻あると綺麗に締まると思うんだけどなあ。
  • また一方で、「仮に」という念押しつきで、もっとこの作品作れるならどこをやりたい?という話に、近藤社長はFC最初のバーゼル農園を見たいとの回答。そして監督は、FCの最初から最後まで全部やりたい、との発言で会場拍手。まあそのためには是非今回のを買って……と小林さんが綺麗に落としましたが、いや実際、Vol.1の売り上げ情報とか見てるとどうなんだろ……。ただ今回、どうしてもゲームをプレイ済み人な向けで最初からパイが狭いので。TVシリーズとかでFCの最初からやれば、また違う層にアピールできるだろうな、という点は考慮してほしいですねえ。
  • 最後のユーザーへの一言で、社長がゲームの方にも言及。那由多の軌跡以外にも軌跡シリーズのプロジェクトは動いている、ゲーム画面も全く違うものにしたい、と言ったあと、「これ言っちゃってよかったかな」とか仰っていました(笑)。PCのときは散発的に出していたけど、今後は社の看板シリーズとして継続的に取り組んで行きたい、的なことも。この辺は、昨年末に行ったファルコム株主総会でも(よりビジネス寄りの観点から)同じようなことを仰っていた覚えがあります。楽しみではありますが、零の比べて碧は自分の経験した範囲内でも不具合(フリーズおよびイベントでの表示の乱れ)が多く感じたので、あんまり無理しないで欲しいなあとも。
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